道坪野城 (どうつぼのじょう)
最寄地 富山県小矢部市谷坪野618 2014.10.25
道坪野城 (どうつぼのじょう)
最寄地 富山県小矢部市谷坪野618 2014.10.25
登城ルート(緑線は車道)
城跡西側の三叉路・道標
説明板
堀切
竪堀
主郭北側の切岸
主郭跡・標柱
主郭跡・土塁
道坪野城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 表記番地工場の南東150mの国道471号線から橋(地図)を渡って南に、棚田の間の電柱の並ぶ道を400m登ると、三叉路となりその東に駐車スペースがある[マップコード 122 669 019*10 ]。
溜池の横を登ると、案内板がある。東に100m程行くと、入口があり堀切、竪堀があり、北虎口から主郭に入る。「梵字石出土跡」の標柱が南虎口付近に立てられている。また「道坪野城主郭」の標柱がある。
主郭は一辺25mほどの四角形で周囲に土塁が残っており、東に切岸がある。下段に帯曲輪が鉢巻き状に残っている。
【歴史】 築城年代は不明だが、『宝永誌』によると影野左衛門が拠ったとされる。
戦国期に三宅新左衛門尉が拠ったとされ、他に松岡新左衛門の名も見えるが、彼らの動向は不明である。恐らく戦国期にこの地に本拠を持った土豪であろうと思われる。
尚、三宅新左衛門尉を能登畠山氏の家臣だった三宅長盛の一族であるとする説も在るが、確証を得ない。
付近には小矢部市街(旧今石動)から加賀国莇谷を通って鳥越城(石川県津幡町七黒に在った城で、石川県白山市三坂町に在った国の史跡「鳥越城」とは別)へと通ずる国境越えの道があり、道坪野城が天正年間における佐々成政と前田利家の攻防戦の拠点の一つとなった可能性もある。