阿尾城 (あおじょう) (県の史跡)
所在地 富山県氷見市阿尾 2013.7.10 2017.6.23
阿尾城 (あおじょう) (県の史跡)
所在地 富山県氷見市阿尾 2013.7.10 2017.6.23
登城ルート(緑線は車道)
阿尾城跡南側遠景
入口・城址碑
三の丸跡・神輿舎
二の丸跡・四阿
説明案内板
白峰社入口石段
白峰社
本丸西の堀切
本丸跡・展望台
阿尾城 本丸跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 富山湾に突き出た標高約40mの城ヶ崎と呼ばれる独立丘陵(海側は白亜の美しい断崖)に築かれている。
本丸には展望台が建てられ、氷見漁港や有磯海の海岸、富山湾や遠く立山連峰が望める。
【案内】 県道373号線「阿尾城跡口」交差点より100m直進し、東に160m行くと駐車場が用意され、鳥居前に「阿尾城址」(男爵菊地武夫書)の石碑がある[マップコード135 179 276*13]。
鞍部に三の丸があり神輿舎が建てられており、西の高台に榊葉乎布神社が祀られている。三の丸より南東に二の丸があり、四阿、説明案内板が建てられている。三の丸の東に白峰社、白峰社跡地碑が建てられている。東に下ってゆくと堀切があり、登ると段状になった本丸がある。
昭和四十年(1965年)年1月1日、県の史跡に指定された。
【発掘調査】 発掘調査では二の丸、三の丸から中世の土器・陶磁器類が多数出土した。本丸には櫓があったと伝えられ、海上交通を監視していたと考えられる。築城の時期は不明であるが、出土遺物から5世紀後半頃に城としての利用が始まったと推定できる。
【歴史】 天正文禄年間(1573~96年)頃には菊池右衛門入道・十六郎父子が居城した。
菊池氏は織田信長配下の佐々成政に従ったが、成政と前田利家が対立すると前田方へ寝返り1万石を安堵された。
しかし慶長初め(1597年頃)には廃城となり、菊池氏の子孫は加賀藩士となった。『富山県教育委員会説明板』より。