藤橋城 (ふじはしじょう) (杉原砦)
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町鶴見字上平332-1 2014.12.10 2020.5.3
藤橋城 (ふじはしじょう) (杉原砦)
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町鶴見字上平332-1 2014.12.10 2020.5.3
藤橋城
西美濃天文台
正面
石碑
北西側
歴史民俗資料館
七人塚
説明板
藤橋城跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【案内・感想】 揖斐川町の横山ダムより上流の表記番地に藤橋城(西美濃プラネタリウム)石垣の上に天守風の建物が建てられている。
藤橋城は四階建てで、一階がプラネタリウム、二階が星の展示室、三階が旧藤橋村の歴史と民俗の展示(甲冑も展示)、四階が展望室となっており、南西側に「藤橋城」の石碑、説明看板が建てられている[マップコード460 808 170*41](地図)。
直径92mのドームスクリーンに星座を写すプラネタリウムで有料(550円)にて観覧できる(休館日・月火曜及び積雪の12月~3月末)。また、敷地内には大型天体望遠鏡がある西美濃天文台がある。
神社鳥居横には斎藤氏に攻められて落城の際、城主杉原家盛を死守して逃がしたという7人の家臣の塚がある。
北側の道路が堀跡のようで、北の山と切り離された台地で城跡の雰囲気はあるものの、観光施設となっている。周囲の山々や揖斐川が一望でき景観は素晴らしい。
【歴史】 藤橋城付近には、かつて南北朝時代に「杉原砦」があったとされる。この地は美濃国から越前国、近江国に抜ける戦略上重要な地であり、南朝方の越前に勢力を奮った新田義貞が、北朝方の美濃の土岐氏に対する最前線基地として杉原砦が築城されたと云われる。
所在は明らかであるが正確な位置は明らかでない。廃城時期は不明である。
『美濃諸旧記』巻之十一城主所主諸士伝記によると、「大野郡杉原の住人に杉原六郎左衛門家盛」とある。
この家盛の家系から木下藤吉郎秀吉の正室ねねが出ており、高台院ゆかりの地である。『現地由来看板』より。