羽茂城 (はもちじょう) (県の史跡)
所在地 新潟県佐渡市羽茂本郷946 2017.6.5
羽茂城 (はもちじょう) (県の史跡)
所在地 新潟県佐渡市羽茂本郷946 2017.6.5
配置図
登城ルート(緑は北ノ城/赤は五所城/青は二ノ城)
空堀・北ノ城入口
北ノ城
厩跡(奥が馬場)
入口・荒神城標柱
荒神城・土塁
東門跡
殿屋敷跡
五所城
五所城
城趾碑
二ノ城
奥方屋敷
大手門跡
羽茂城 主郭跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高20m】
【感想】 羽茂本郷東の標高82mの丘陵にあり、五所城(主郭)を中心に自然地形を巧みに利用した7つの主要曲輪を持つ広大な城で、佐渡にあって遺構のよく残る山城だった。
【案内】 「佐渡市羽茂支所」前より「羽茂小学校」北を通って約700m登ったT字路横が広くなり、案内板の前に駐車できる[マップコード278 008 863*40](地図)。
南に下ってゆくと本間家(表記番地)があり、城跡は本間家の所有となっている。
T字路の東に「北ノ城」、南東に「厩跡」がある。西に井戸がありその上段によじ登ると土塁の残る「荒神ノ城」がある。
遊歩道を進んでゆくと、東門跡、殿屋敷跡、堀切、大門跡があり石段を登ると五所神社の建つ主郭ある。横に「羽茂城趾五所神社遺蹟之碑」の石碑が建てられている。
溜池の西に南ノ城、三ノ城があるが、鬱蒼として登れなかった。その西に二ノ城があり、しばらく歩くと、不開門跡があり回り込むと奥方屋敷がある。西端に大手門跡がある。
昭和三十年(1955年)2月9日、新潟県の史跡に指定された。
【歴史】 城主は、神奈川県厚木市から入った佐渡本間氏の一族で、羽茂へは鎌倉時代初期(1280年頃)定着し、室町時代初期(1390年頃)築城されたと云われる。
羽茂平野の米と西三川の砂金を有し、佐渡を二分する勢力を誇った。
天正十七年(1589年)上杉景勝の佐渡攻めで落城した。