野口城 (のぐちじょう) (市の史跡)
最寄地 岐阜県飛騨市古川町野口196 2018.10.7
野口城 (のぐちじょう) (市の史跡)
最寄地 岐阜県飛騨市古川町野口196 2018.10.7
登城ルート(緑線は車道)
入口・標柱と案内板
登り口
主郭の神社
主郭北側の空堀
2郭南側の空堀
2郭
2郭北の空堀
2郭東の空堀
3郭東の空堀
野口城 主郭跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高70m】
【感想】 宮川右岸にある標高566mの城山に築かれている。 西には飛騨街道と保峠越えの道が合流する交通の要衝である。
3つの主要郭を中心に付属郭も多く、それを隔てる空堀がよく残っている。2郭北には、深い空堀とその左に連続畝堀などがあり、見どころは多い。
市道終点左の民家の主人にルートなど説明して頂き、また快く駐車させていただいた(感謝)。
【案内】 国道41号線より大きく左折して、国道41号線を潜り南へ約400m行った市道終点に、城跡標柱が建てられている。駐車スペースは少ないが民家前のコンクリート部に駐車できる[マップコード191 632 513*28]。
標柱より南に歩くと野口薬師堂がある。その前を南へ標識に従って高山本線の山側を200mほど進むと登り口標識があり、杉林の斜面を少し登ると主郭の山頂が見えてくる。
主郭には神社が祀られ、南側の腰郭に説明板が建てられている。主郭北の下段に空堀があり、北の台地に2郭、その東の台地に3郭がある。
2郭の北側に空堀、連続畝堀があり、更に北に二重堀切が残っている。
昭和三十四年(1959年)6月24日、飛騨市の史跡に指定された。
【歴史】 築城時期などはっきりしないが、付近の山城との関係から姉小路氏が室町時代に古川城・小島城・小鷹利城と共に築城した可能性がある。
天正十三年(1585年)金森長近が白川郷から保峠を越えて、三木氏のいる古川盆地に侵攻し、小鷹利城・小島城・古川城を順に滅ぼしたと云われている。三木氏にとって野口城は諸城と共に重要な拠点であったと考えられる。