寺家新屋敷館 (じけあらやしきやかた) (市の史跡)
所在地 富山県南砺市やかた232 2014.10.24
寺家新屋敷館 (じけあらやしきやかた) (市の史跡)
所在地 富山県南砺市やかた232 2014.10.24
神明社・東側土塁
説明板
北側土塁
古館阯碑
古館跡標柱
【遺構★★☆☆☆】
【案内・感想】 神明社(表記番地:江戸時代建立)鳥居付近に説明板、「寺家新屋敷古館趾」の碑が建てられている(地図)。東から北にかけて土塁が残っている(東外側は石垣)。
規模は南北62m、東西80mで、曲輪の周りには高さ3m程度の土塁を巡らせてあり、その四方を幅約5m、深さ約2.5mの堀で囲っていたとされるが、堀が在った場所は耕地されておりその面影は無い。
越中国庄ノ城(壇城)の出城とされている。
昭和三十七年(1962年)7月24日、南砺市の文化財(史跡)に指定された。
【歴史】 南北朝時代に南朝方の有力者として活躍した越中国守護桃井直常の家臣であった田中権左衛門貞行が拠っていたという。恐らく彼が築いたのであろう。
またその後に彼の縁者と思われる田中太郎兵衛なる者が拠っていたともいう。
その後寺家新屋敷館の名前が史料に登場する事は無いが、昭和六十二~三年(1987~88年)の発掘調査では江戸時代初期辺りまで使用されていた形跡がある事が判明している。