飯綱城 (いいづなじょう)
所在地 長野県上田市秋和 2020.11.22
飯綱城 (いいづなじょう)
所在地 長野県上田市秋和 2020.11.22
登城ルート(緑線は車道)
朱鳥居・管理道入口
南側の堀切・竪堀
3郭・説明板
3郭北の堀切・竪堀
2郭・石積
振り返った2重堀切と2郭断崖
主郭・土塁
主郭北の堀切
主郭北2番目の堀切
飯綱城跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高280m】
【感想】 虚空蔵山城の東の亀井城から南に連なる標高757mの飯縄山に築かれている。
主郭の南北に2重堀切がよく残り、特に2郭の絶壁との間は深く、見応えがある。
2郭は狭いが、南側に石積みや岩場の堀切があり、さらに大堀切で3郭と隔てられている。
3郭は広く、東西に帯郭を備え、南尾根に4段の段郭が見られ2重の堀切が見られる。
標識やマーキングがあり迷うことはないが、落ち葉が積もって杖を使ってもスニーカーが滑り、足がヘロヘロになった。
【案内】 国道18号線より南に入り、すぐ折り返して国道18号線の跨道橋を越えて北に行った所に「天神(おてんじん)」の標識があり、前に駐車できる(地図)[177 298 875*34]。
墓地を抜け西へ行くと、朱の鳥居があり鉄塔管理道にフエンス扉が設けられている。
西へ19番鉄塔前を過ぎ400m程行き、20番鉄塔先から右へ登り(西側の農道に通じる)、東へ行くと19番鉄塔の上方のテラスに着く。
そこから折り返して、ピンクのマーキングを追って登って行くと南側の堀切に出る。
さらに上に竪堀のある堀切があり、4段の段郭を登ると3郭に着く。
3郭は帯郭が東西に残り、北側がやや高くなっている。
その北に深い堀切とそれに続く竪堀がある。東側を登ると岩場の堀切を備え、南西に石積のある2郭に着く。2郭は意外と狭く主郭側は断崖となっていて降りられない。
戻って2郭東側を進むと、梯子が架けられ、そこを降りると2重堀切がある。
2重堀切の上方に主郭虎口があり、鞍部の主郭がある。主郭の北側は広い土塁となっており、その北に2条の堀切が残っている。
【歴史】 虚空蔵山城と同じく、村上氏、武田氏、真田氏により利用されたとされ、大規模で加工度も高く重要な拠点と考えられる。