甘草屋敷 (かんぞうやしき) (旧高野家住宅) (重要文化財)
所在地 山梨県甲州市塩山上於曽1651 2019.1.27
甘草屋敷 (かんぞうやしき) (旧高野家住宅) (重要文化財)
所在地 山梨県甲州市塩山上於曽1651 2019.1.27
主屋正面
配置図
主屋
巽蔵
馬屋
文庫蔵
甘草屋敷(地図)
【遺構★★★★★】
【感想】 塩山市を走っていると、あちこちの立て看板が目につき立ち寄ってみた。
「塩山駅」北口前にあり、交通が便利な歴史公園となっている。庭では屋敷の名となった甘草が栽培されている。型銅板葺きの屋根が特徴的で、目の前に立つと圧倒される。
巽蔵は樋口一葉の資料室として利用され、文庫蔵はこども図書館として利用されている。長屋は特産品やコーヒーなどが販売され、女性好みの雰囲気がある。
【案内】 中央本線「塩山駅」北口の目の前にあり、屋敷の西側に駐車場が用意されている[マップコード59 748 344*12]。
主屋は三階建ての切妻造で屋根は茅葺型銅板葺となっている。
昭和二十八年(1953年)3月31日、旧高野家住宅として主屋が国の重要文化財に指定された。
その後、平成八年(1996年)7月9日、巽蔵、馬屋、東門、文庫蔵、小屋が追加指定された。
【歴史】 高野家はこの地で長百姓(おさびゃくしょう)を務めた家柄で、代々「伊兵衛」を名乗った。幕末には名主として苗字帯刀が許されていた。
江戸時代中頃、8代将軍徳川吉宗治世の享保五年(1720年)、幕府の命により薬用植物・甘草を栽培し納めていた。