向小島城 (むかいこじまじょう) (信包城) (のぶかじょう) (県の史跡)
最寄地 岐阜県飛騨市古川町笹ケ洞347 2018.10.7
向小島城 (むかいこじまじょう) (信包城) (のぶかじょう) (県の史跡)
最寄地 岐阜県飛騨市古川町笹ケ洞347 2018.10.7
登城ルート(緑線は車道)
入口
工場屋根・登り口
2郭2番目の堀切
2郭1番目の堀切
2郭空堀と切岸
2郭
主郭・城址碑
主郭・観音堂
主郭北東の切岸・段郭
主郭南東尾根の堀切
向小島城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高110m】
【感想】 東方の小島城と宮川を挟んだ標高643mの山頂に築かれている。西には小鷹利城がある。
観音堂の建つ主郭と腰郭、段郭などがあり西方100mに2郭がある。2郭の堀切や主郭南東の堀切がよく残っている。
帰りを考えて2郭の降り口を覚えておくことを薦めたい。また、県の史跡という事もあり、遊歩道や標識などが整備されることを望みたい。
【案内】 県道479号線に面した「笹ヶ洞公民館」横より東に行った恵比寿神社に駐車できる[マップコード191 570 329*26]。
東側に赤い屋根の「吉城ファーム」工場があり、その中央の電柱手前から北の山に道があり、突き当りのフエンス裏を右に60mほど進むと谷の平坦地に出る。
ルート図のように杉林に入り、左に見える尾根に取り付き、北に登ってゆく。頂上手前に堀切が2条あり、その先の頂上に2郭がある。
東に100mほど行き、段郭を登ると主郭がある。主郭は2段になっており城址碑が建てられ、観音堂が祀られている。北東側に段郭があり、南東側に堀切が残っている。
岐阜県の指定史跡となっている。
【歴史】 築城年代、築城者に関しては正確には不明であるが、戦国時代の16世紀前半頃築城されたとされている。小鷹利城と同じく、築城者は姉小路氏の第3代国司である姉小路家綱の子・藤原師信とする説がある。
飛騨国の国司であった姉小路氏が居城にしたが、文明八年(1476年)に姉小路氏の同族争いが起きて没落し、天文年間(1532~55年)には向井氏が居城にしていたという。
天正十三年(1585年)に豊臣秀吉の命令を受けた金森長近に攻められて落城し、その後に廃城となった。