ちんちん生えてきた(09)

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■品川 日本  9月3日


 マナツの乳房はちいさくて、股間にあるモノも十センチほど。幼い少年だと言われれば納得してしまいそうになる。

 ミフユはマナツの上半身を背後から抱えるように抱き、両手で乳房をつかんで、指で乳首を刺激していた。斜め上を向いて舌を突き出すマナツ。ミフユはその舌を口に含んで、自分の舌と絡ませた。

 ハルカがマナツの太ももを押し開き、クンニをしている。アソコを舐めて感度をあげたあと、そのままペニス状に膨らんだクリトリスを根本から舐めあげる。

「ああうぅぅぅ……」

 たまらずマナツが声をもらした。

 マナツは処女ではないと打ち明けていた。経験人数だけならミフユやハルカより多かったけれど、体はほとんど開発されていない。ろくな男と出会わなかったらしく、男性全般に対して不信感を持っていた。ミフユとハルカが3Pに誘ったとき、最初は戸惑っていたものの、この二人となら、ということで初めてのレズセックスを試してみることに応じたのだった。

「マナツってホントに可愛いね。大好きだよ」

 首筋に舌を這わせながらミフユがささやく。言葉の愛撫にマナツが体を震わせた。

 マナツはすでに出来上がっていて、これまで体験したことのない気持ちよさに浸っていた。ミフユとハルカにされるがまま身を任せている。手足を動かすと全身を満たす快感が爆発するのではないかと不安なのだろう。ただじっと震えながら快感に耐えている。

 ハルカがフェラチオを始めると、マナツの声が止まらなくなった。

「やだ、恥ずかしい……、ハルカぁ……、こんなのヘンだよ……」

「恥ずかしいことなんてないんだよ」

 と、ミフユがマナツの耳に息を吹きかけた。

「クリトリスは女の子が気持ちよくなるためにあるんだ。だから、いっぱい気持ちいいことしていいんだよ」

 三人ともおちんちんが生えてしまったことがわかってから、みんなで病院の婦人科を受診した。一同が驚いたことに、同じような症状が出ている人が急増しているという。いま世界で流行中の、男性の性機能障害を引き起こすウイルスに若い女性が感染すると、こうした症状が出るのだそうだ。WHOはこれまで男性の病気として対応してきたが、女性患者の世界的な増加を受けて、女性に対する注意喚起も行っていく方針らしい。ただし、女性が感染してもクリトリスが変形するほかは特に症状はなく、健康上も問題は起きていないので、気にしないのが一番だ、と医師は告げた。実際、ウイルスに対するアナフィラキシーショックで亡くなる人は十万人単位で報告されているものの、男女ともいったん症状が出た人はアナフィラキシーを起こさないようなので、症状が緩和するまで様子を見ることにしましょう、ということだった。

 この診断を受けてミフユとハルカは毎日のように肌を合わせた。そしてそのたびに、マナツもいればいいのに、と思ったのだった。女同士で心と体が一つに溶け合う喜び。それをマナツとも分かち合いたい。ミフユとハルカは全身全霊でマナツに奉仕した。

 マナツが体を痙攣させてぐったりとなった。

 ミフユがやさしくキスをする。マナツはまどろむような目でうっとりと見つめてきた。

「じゃあ、行くよ?」

 ちいさくうなづくマナツ。ミフユは横たわったマナツに覆いかぶさった。挿入する順番はあらかじめ決めてあった。しばらくハルカはおあずけだ。

 ミフユは右手を添えて位置を合わせると、クリトリスをマナツのアソコにめり込ませた。アソコは愛液でぐちょぐちょに濡れている。押し返そうとする感触がミフユの性感を刺激した。ミフユはつばを飲み込むと、ゆっくりと腰を前に突き出した。クリトリスが徐々にアソコに飲み込まれていく。マナツが「ううッ」とちいさく声を漏らした。アソコを押し広げながら、ずぷずぷと怒張したクリトリスが入っていく。それと同時に包み込まれる感触がミフユを襲った。キツイけれども、やわらかくて温かい。

「あ……、あぅぅぅ……」

 今度はミフユが声を出した。

 ハルカの中に入ったときとはまた違う感触。せつない感動が胸を締め付ける。

 奥まで挿れると、ミフユはマナツを抱きしめた。マナツが両腕を首に回してしがみついてくる。その仕草がどうしようもなく可愛くて、ミフユは乳房を押し付けながらキスをした。

 舌を入れ、吸い出して、甘噛みする。マナツもミフユの舌を求めてちゅぱちゅぱと音を立てて吸ってきた。

 ゆっくりと腰を動かしてマナツの奥の方を押す。

 ぐりぐり、ぐりぐり――。

 マナツが快感に顔をゆがめる。もっともっと気持ちよくしてあげたい。ミフユの快感もどんどん高まっていく。下半身がしびれるような快感が溜まっていく。

「マナツ……、マナツ……、大好きだよ」

「ミフユ……、ミフユぅ……」

 マナツが全身をピクピクさせはじめた。ミフユも背筋を駆け上る快感の波に気が変になりそうだ。

 そのとき、ハルカがうしろからミフユの腰を両手でつかんだ。

「わたしも混ぜてよ」

 言いながら、ハルカはミフユのアソコに自分のクリトリスをあてがった。ぼんやりとした意識の中でミフユは自分の腰を持ち上げた。ハルカがミフユの中に入ってきた。

「あぁぁぁ……んんん……」

 ミフユは動きを止めて、ハルカの挿入を味わった。ハルカのクリトリスは硬く、先端の返しが大きい。サイズはミフユのより大きかった。ぜんぶ挿れられるとアソコが苦しくなるほどだ。

 ハルカが腰を動かし始めると、体の芯から新たな快感の渦がミフユを蹂躙しはじめた。

「あ……、くッ……」

 ハルカが後背位でのしかかり、手を伸ばしてミフユの乳首をいじる。

 気が遠くなるほどの気持ちよさ。

 ミフユは必死に意識を保って、マナツへの行為を再開した。アソコを突くだけでなく、右手でマナツのクリトリスをしごく。

 さきほどから何度もイッていたマナツがひときわ激しく達した。声にならないうめき声で全身を硬直させる。それが伝わったかのようにミフユもイッた。クリトリスと奥の両方で弾けた。全身がプルプルと震えた。それでもハルカは許してくれず、ぐりぐりと子宮口を押してくる。

「ああ……、ダメ……、は、ハルカぁ……、ダメ、ダメ……、やだッ、マナツぅ……、ああッ、マナツ、ハルカ……、あうぅぅッ……、……!、……!、……!」

 頭の中が真っ白になった。空を飛んでいるような、落ちていくような、不思議な感じ。

 体中がしあわせで満たされた。

 何度もオーガズムの波に飲まれて、それでも止まらない。

 もう何も考えることができない。

 もっと。もっとだ。まだまだイク。イキつづける。

 夜は始まったばかりだ。

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