お父さんは腰を上下左右に揺する。
アレがアソコの中のあちこちを突いたり擦ったりする。
感じるポイントを刺激されるたび、体がピクンピクンと震えた。
「かわいい莉子。娘だけれど、もっときみとセックスしたい」
お父さん、もっと娘の体を感じて。
わたしの体で気持ちよくなって。
わたしの体の半分は、お父さんの遺伝子でできてるんだよ。
お父さんがピストン運動をはじめた。
ゆっくりと、リズミカルに。
ときどき奥深くまで突いてくる。
アソコの浅いところと深いところが交互に刺激される。
たまらなく気持ちいい。
このあいだのセックスより感じてる。
まだまだ知らない快感があるんだ。
「莉子の中、すごく熱くてとろけそうだ。莉子のアソコ、すごく気持ちいい」
お父さんが小さくうめいて、わたしの中に射精した。
その瞬間、わたしも全身をぷるぷる震わせて達した。
深い絶頂感が一分ほど続き、その間わたしはずっと体を固くして、お父さんにしがみついていた。
大きな満足感を覚えて、大きく息を吐き出した。
お父さんと繋がったまま抱きあった。
お父さんはわたしの中でまた大きくなっていく。
うずくような快感が湧きあがってきた。
「わたしたちは恋人同士にはなれないわ。さっき言いかけたのはそういうことでしょ?」
「うん。ぼくはきみを娘として受け入れたらしい。正直、まだ戸惑ってるよ。だけど、ぼくはもういままでの弱い人間のままでいるわけにはいかない。答えが正しいのかどうかわからなくても、踏み出さないといけないと思う」
「わたしだって正解はわからない。でも、わたしにとって本当の父親は、柊のパパだけよ。パパのことが大好き。いつか、わたしが誰かと結婚する前にパパともセックスするの。それまでのあいだ、いろんな人といっぱいセックスして、びんびん感じるいい女になるつもり」
わたしは思いっきり笑顔になって、
「だから、お父さん。『お父さん』って呼ぶのはこれで最後にするわ。親子だけど親子じゃない。恋人でもない。でも、愛してる。セックスしたいって思うのには、それで十分じゃないかしら。栄寿さん?」
「そうだね、十分だ」
栄寿さんがディープキスをしながら、ふたたび腰を動かしはじめた。
わたしたちのセックスはまだまだ終わらない。この別荘に滞在する残りの時間は、セックス三昧で過ごすんだ。
栄寿さんの肩越しに満開の桜の花、その向こうに広がる青空。土の匂いと草の匂い。波の音。そんな自然の優しさに包まれている。
何もかも解決したとは言えないかもしれない。だけど、まあまあうまくいったんじゃないかな。
とりあえず、わたしは満足してる。
つづく
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