新婚不倫 (31)
あたしは両手をうしろに回され、背後にいたレオくんに手首を掴まれた。わけがわからなかったけど、あたしは許されたい一心で、口だけを使ってフェラチオを続けた。
レオくんがあたしの腕を強引に背中に回させた。手首にネクタイを巻かれた。そのまま、ギュッと縛られた。容赦のないきつい縛り方だ。
後ろ手に縛られたあたしは、両ひざを踏ん張ってなんとか体を支えた。則夫さんも膝立ちになると、あたしの髪を鷲掴みにした。あたしは不安定な体勢のまま、則夫さんに体をゆだねた。
レオくんがうしろからあたしのアソコを舐めてきた。ビクビクッと快感が走って腰が震えた。
涙と一緒に愛液が溢れてきた。レオくんがあたしの蜜をじゅるじゅるとすすった。たまらずお口がおろそかになってしまう。口を放そうとすると、則夫さんが頭を押さえた。あたしは則夫さんのモノを咥えなおして、舌を動かしつづけた。
則夫さんとレオくんは言葉を交わしていないのに、あたしを攻める動きは息がぴったり合っている。かつての恋人どうしだからなんだろうか。あたしはふたりに嫉妬を感じはじめていた。
レオくんがあたしの腰に両手を添えると、アレの先端をアソコにあてがった。
きゅんッ。心臓をぎゅっと掴まれたような感じがした。それはすぐに胸の高鳴りへと変わった。
3Pだ!
則夫さんの見ている前で、別の男性に抱かれるなんて!
じゅんッ。アソコから蜜が勢いよく溢れでた。あたしの太ももを伝って垂れるとシーツを濡らした。
こんな状況なのに、体は反応してしまう。
あまりにドキドキしてめまいをおぼえた。
どうなっちゃうんだろう、あたし。
レオくんは亀頭の先であたしのアソコをこするばかりで、なかなか中に入ってこようとはしない。
「奈緒美。俺たちはもう元どおりの関係ではいられない」
則夫さんが静かな口調で言った。
やっぱり、離婚なのかな。許してくれないのかな。
「奈緒美はレオのことが好きなのだろう?」
わからない。レオくんに騙されていたのかもしれないけど、レオくんを恨む気にはなれなかった。さっきまでレオくんのことが好きだったのは確かだもの。でも、則夫さんへの気持ちが薄らいだわけじゃないのも本当だ。
「レオ、お前は奈緒美のことが好きか? 俺のことは脇において、純粋に友人として好きになれるかという意味だが」
レオくんは少しためらいがちに、
「ノリちゃんがそう言うなら、奈緒美さんとは友だちになれるかも。奈緒美さんのことは嫌いじゃないよ。むしろ好きだな」
あたしはアレを咥えさせられていて口を塞がれているので、何も言えなかった。
「俺たちは皆、変わらなくちゃならない。俺も、奈緒美も、レオもだ。奈緒美、お前を愛している。だから、俺たちは変わるんだ」
則夫さんが言葉を切ると、レオくんがあたしの中に入ってきた。レオくんのモノはきょう何度も受け入れている。でも、則夫さんの見ている前でなんて。
大粒の涙がぽろぽろこぼれて、シーツにあたって音を立てた。
罰を受けているのだと思った。
則夫さんがベッドの上で立ち上がった。あたしもそれに追従して体を起こした。則夫さんのモノを咥えたまま髪を掴まれている上、両手をうしろに縛られているので、従うしかない。
[新婚不倫]
Copyright © 2010 Nanamiyuu