「あううッ! あうう……、ああッ……、ああん……」
アソコが圧迫されて苦しいくらいなのですが、同時にすごく気持ちいいんです。
初めてなのにこんなに感じてしまうなんて。
本郷さんにいやらしい子だって思われたらどうしよう……。
脚がガクガクします。
すると、本郷さんがあたしの両脚をかかえるようにつかまえて、腰を押し付けてきます。
「ああ……、あん……、んんッ……、んんッ……」
快感が走るたびに脚がピクピクするんです。
でも本郷さんに脚を押さえ付けられているので、快感の逃げ場がないんです。
体の中にどんどん気持ちよさが溜まっていくような感じがして。
苦しくなるんです。
「あううッ! あううッ! ああああぁぁぁっっ!」
本郷さんはゆっくりとピストン運動をしています。
挿入されて、つながってる。
ただそれだけで――。
こんなに気持ちいい……。
すごく愛されてるって実感できる。
「ああ……、好き……、本郷さぁん……、好きぃ……。来て……、キスして……」
うわごとのような声が漏れます。
おかしくなりそう。
奥を突かれるたびに、体がフワッと軽くなるんです。
そのままどこかに飛んでいきそうな気がするんです。
だから、抱きしめて。
どこにも飛ばされてしまわないように、ぎゅっと抱きしめてください。
「本郷さん……、本郷さん……」
あたしの気持ちが通じたのでしょうか。本郷さんは挿入したまま会議卓の上に乗ると、あたしに覆いかぶさってくるんです。
「雪村さん……」
「うれしい……。好きです……」
本郷さんの筋肉質の体があたしの体に密着します。
強く抱きしめられて、キスされます。
あたしも本郷さんの背中に両手をまわしてしがみつきます。
両脚で本郷さんの体をはさみこんでしめつけます。
あたしたちはがっちりと結合してひとつになるんです。
「あううゥゥッ! あううゥゥッ! ああああぁぁぁっっ!」
本郷さんの腰の動きが速くなります。
快感が振りきれて何も考えられなくなっていきます。
「すまない、雪村さん。俺には妻がいる。家庭がある。
だから俺はきみをレイプする。
これからは毎日きみをレイプしてやる。
仕事中に誰もいない会議室に呼び出してきみをレイプしてやる。
昼休みにラブホテルに連れ込んでレイプしてやる。
アフターファイブにレストランの個室でレイプしてやる。
夜はきみの部屋に押し入ってパジャマ姿のきみをレイプしてやる。
むりやり泊まりの出張に連れだして一晩中レイプしてやる。
休日は車で連れ回して海辺のコテージでもうやめてと泣くまでレイプしつくしてやる。
お前は俺の女だ」
「はううぅっ……」
本郷さんのアレがあたしの中でビクンビクンと脈打ちます。
その瞬間、おなかの中が熱くなって、頭の中が真っ白になります。
たっぷりと子宮の中に精液をそそぎこまれているんです。
きっと妊娠しちゃいます。
でも、本郷さんの子供なら産みたい。
「だから、雪村さんは何も心配しなくていいんだ」
本郷さんは包み込むようなやさしさでそう言うと、愛情いっぱいのキスをしてくれるんです。そしてあたしは自分が本郷さんのモノになったんだと実感するんです。
――本郷さん……、本郷さん……、本郷さん……、本郷さん……。
美琴は暗闇の中で本郷さんの名前を何度もつぶやいている自分に気づいて我に返った。
空き缶を捨てるために、フロアのすみにあるレストコーナーに来ていた。このあたりは照明が消されているので真っ暗だ。
「雪村さん……?」
「ッ……!」
不意に背後から声をかけられて、美琴は体をビクッと震わせた。
いつの間にか本郷さんがすぐうしろに立っていた。
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