ローションの容器を置いて、バイブレーターを水平に持ち、指先でローションに触れてみた。ヌルヌルする。指を持ち上げると、糸を引いた。指でローションを塗り広げる。よく滑るこの感触もなかなかいい感じ。
準備は整った。あとはこれを……。
おっと、パンツを脱がなきゃ。
ローションでヌルヌルするバイブレーターを手に持ったまま、片手をスカートの中に入れ、パンツを下ろす。パンツはもう愛液で濡れていた。ベッドに座ったまま、足を使ってパンツを脱ぎ捨てた。
スカートをまくりあげて、アソコにバイブレーターをあてがった。本物と違ってひんやりする。
ちょっと怖い。
お父さんのアレより太くて長いんだもん。ちゃんと入るのかな。
いやいや待て待て。いきなり挿入なんてダメだよ。ちゃんと前戯をしてからでなきゃ。あわてちゃダメダメ。
とりあえずバイブレーターはヘッドボードの棚に立てかけた。ベッドの上に仰向けに寝転がる。ラブドールの女の子に添い寝する形になった。横を見ると、リアルな可愛らしい顔があった。
「あなたって、すごく美人ね」
話しかけてみた。家ではよくぬいぐるみとおしゃべりしてる。
「あなたがお父さんを慰めてくれてたんだね。あずきさんのことも、かな」
お父さんはこの子たちをわたしに見立ててエッチなことをしてたんだ。わたしより可愛い顔をしてるな。見つめているとなんだか不思議な気持ちになる。
わたしはローションの付いた手を伸ばして自分のアソコに触れた。ローションのヌルッとした感触にびっくりした。
ローションってオナニーのときに使ってもいいのかな?
容器を取って、てのひらにローションを垂らした。その手でアソコにローションを塗った。
ひゃあ! ぬるぬるして気持ちいいーっ。
体を横向きにして、ラブドールの横顔を見ながら、てのひら全体を使ってアソコをなでる。ぐちゅぐちゅと音がした。ローションのおかげで手がアソコの形に密着する。いつものオナニーより刺激が大きい。手の動きを速くしてもローションでよく滑るから引っかかることもない。気持ちよさだけが増幅していく。
鼓動が速くなる。
呼吸が荒くなる。
体が熱くなる。
わたしは体を起こすと、エプロンをはずして、メイド服の背中のファスナーを下ろした。
半分メイド服を脱いだ状態で、ラブドールにまたがった。
「教えてよ。お父さんはあなたのことをどんなふうに気持ちよくしてくれたの?」
ラブドールの着ているロリータ服のハート型のボタンをはずす。胸をはだけると、可愛らしいブラジャーが露出した。大切にされていたんだな。わたしは丁寧にスカートを脱がしてあげた。
「あなたの体って、すごく柔らかいのね」
シリコン製のボディは本物のような弾力があった。体重もあって、それがリアルさを引き立てる。どうやら骨格もあるらしい。関節も可動する。
すごくリアルなのに、顔立ちは現実ではありえないほど可愛らしい。
人類の叡智を結集した最先端のラブグッズなのだろう。バイブレーターといい、このラブドールといい、オトナの世界はわたしの想像を超えている。
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