人妻セーラー服2 (11)
くるみはそっとミニスカートの裾を持ち上げた。
ゆっくり、ゆっくり、じらしながら。
白いパンツが見えるか見えないかのあたりで止める。
「政宗くん……だったかしら。さっき、喫茶店であたしのパンツをまじまじと見つめていたわよね。そんなに女の子のパンツが見たいの?」
と、言いながらも内心はくるみも恥ずかしい。
政宗くんは見てはならないと思って目を閉じた。
「もー、政宗くぅん。あたしのパンツを見てくれないと修行にならないでしょ?」
なまめかしい声で誘う。
くるみが目指しているのはレイプ寸前のギリギリ。始まる前に賢者になられても困る。
政宗くんが目を開けた。
「もっと近くで見ていいのよ。電車の中ではあんなに大胆だったじゃない。パンツの中にまで手を入れてきて。くるみ、びっくりしちゃった」
くるみの手がパンツの上からアソコをなでた。
政宗くんは、さきほど電車の中でくるみのアソコに直に触れたときの感触を思い出した。
「ねえ、政宗くぅん。また触ってみたぁい? いいよ」
思わず手を伸ばしてしまった政宗くん。
(い、いかん。これはワナだ)
引っ込めようとした手をくるみがつかまえた。そのまま自分の股間に誘導する。
「おっきい手だね。たくましい。ほら、触ってよ」
くるみに誘われるままパンツに触れてしまった政宗くん。されるがままにくるみの股間を指でこすってしまう。その指がクリトリスに当たった。
「あんッ……。もう、いけない子ね」
そんなことをされているうちに、政宗くんにもゲームのルールが飲み込めてきた。
くるみに寄り添って立ち、左手をくるみの肩に回すと、自らの意思でくるみの股間をなで始めた。
(くるみさんが先に音を上げれば……、俺の勝ちだ!)
無意識のうちに右手の動きが速くなる。ネットのアダルト動画くらいは政宗くんも見たことがあった。
くるみが体をよじって抵抗した。
「ああん、そんなに激しくしないで。もっとやさしく動かして」
これは演技で嫌がっているのではない、と政宗くんは直感した。
言われたとおり、やさしくいたわるように右手を動かす。
くるみの反応を観察していると、どこを攻めれば効果的なのかだんだん分かってきた。
試合の勘が戻ってきたのだ。
くるみは次第に体に力が入らなくなっていくのを感じていた。
(あ……、これはマズイ。なんか、気持ちよくなってきちゃった……)
くるみが自分に体重を預けてきたのに気づいた政宗くんは、くるみをベッドに座らせた。自分も隣に腰を下ろし、くるみを抱き寄せた。
ここからどうすればいいのか。襲ってはいけないと言われているが、触るのはいいのだとしたら。キスはどうだ?
政宗くんはキスの経験はなかった。ぎこちない動きでくるみに顔を近づける。その意図を察したくるみが政宗くんの唇に人差し指を当てて制した。
「キスはダメ。もしもキスしたら警察に行くから。強制わいせつだよ」
女にとってキスはセックスと同じ。夫のある身でそれはできない。
だけど、男の政宗くんにはその理屈は分からない。そもそも女子高生だと思っているわけだし。
政宗くんは素直に身を引いた。攻撃をあせってはいけない。
(襲ったらレイプになるが、触るのは許されている。もし、くるみさんが俺の攻撃でその気になってしまい、キスを求めてきたとしたらどうだろう。それは襲ったことにはならない。そして、その先まで誘ってきたとしたら……。無理やりならレイプ。俺の負けだ。しかし、くるみさんから誘ってきたら合意の上。すなわち俺の勝ちだ。なるほど、それがこの試合のルール!)
どんどん夢が広がる政宗くん。何の根拠もなく自分はテクニシャンだとうぬぼれてしまうのも童貞くんの特徴だ。女の裸をナマで見たこともないのにテクニックもなにもあったもんじゃない。
ところで、さっきから心の中の政宗くんの一人称が「自分」から「俺」に変わっている。これは自分に自信を持ち始めているということだ。
くるみが熱っぽい目で政宗くんの顔を見上げた。
「ねえ、セーラー服の脱がせ方、分かる?」
分かるはずない。しかし、弱みを見せるわけにもいかなかった。
政宗くんは無言で三角タイの端をつまむと、シュルルッと抜き取った。
ここまでは誰でもできる。
セーラー服本体はどうやって脱がせばいいのか?
[人妻セーラー服2]
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