則夫さんは自分のモノを手で位置を合わせると、
「レオ、奈緒美を支えていろよ」
「え? ウソ、ふたり同時なんてムリ……」
かまわず則夫さんがぐいっと腰を進めた。すでにレオくんが入っているところへ、則夫さんがむりやり入ってくる。
「やだぁ、こんなのムリだよぉ」
「大丈夫だ。俺を信じて力を抜くんだ」
「ああっ、ノリちゃんのアレがぎゅうぎゅう押し付けてくる」
レオくんもよがり声を上げ始めた。
あたしは則夫さんが言うとおりリラックスしようと努めた。手をうしろに縛られてレオくんに抱きかかえられるような姿勢で、股を大きく開かされている。不安定な体勢で、自分では動けない。目をぎゅっと閉じて、則夫さんが奥へ入ってくるのを受け入れた。アソコがどんどん押し広げられていく。
「ノリちゃん、もうぼくダメだ。出ちゃうよ」
「がまんしろ。ちゃんと奈緒美を悦ばせてやるんだ」
とうとう全部入った。あたしは恐る恐る目を開けた。
則夫さんが手を伸ばして、あたしのケータイを取った。暗がりでケータイの画面の明かりが則夫さんの顔だけを無気味に浮き上がらせた。登録されている電話帳を調べているらしく、片手でいくつかボタン操作する。
誰かに電話をかけた。呼出し音がかすかに聞こえる。相手が電話に出るのを待っているあいだ、則夫さんがピストン運動を始めた。
「あうぅっ、あっ、ダメッ」
全身から汗がどっと噴き出して、玉になって滴った。
「あぐぅっ、則夫さん、助けて、あうう」
ふたりのアレがアソコの中で暴れまわる。かきまわされる。痛いし苦しいけど、どうしようもなく気持ちいい。もっともっとと体がねだってしまう。
電話の呼出し音が途切れて、相手が出た。
「もしもし、奈緒美?」
理紗子だ。
則夫さんが顔を近づけてきた。電話の内容をあたしに聞かせるためだろう。あたしはそれどころじゃないのに。
「俺だ」
「あ、則夫さん? どうしたんですか、これ奈緒美のケータイでしょ?」
「いま自宅にいるんだが、いまから遊びにこないか」
「構わないですけど、急にどうしたの? 奈緒美も一緒にいるんですか?」
「ああ、一緒だ」
則夫さんが腰を荒っぽく動かした。
「あああっっ、あう、あうぅ、はううぅぅっ!」
あたしの喘ぎ声は理紗子にも聞こえたはずだ。則夫さんは満足そうに笑みを浮かべると、
「それからレオ君も一緒にいるんだ。理紗子さんもレオ君とは知り合いなんだってね。だから、四人でパーティーをしようと思ってさ」
事情を察したのか、理紗子は何も答えない。それで則夫さんが、
「大丈夫。話はぜんぶレオ君から聞いたよ。それで思ったんだ。俺と君も、いままでとは違った関係を築けるんじゃないかな」
「ああぅ、ああんッ、あうあう、ダメ、おかしくなっちゃうよぅ!」
「あの……、則夫さん、それって……」
「理紗子、君が来てくれるのを待ってるぞ」
それだけ言うと則夫さんは理紗子の返事を待たずに電話を切った。ケータイを放り出すと、あたしにのしかかってきた。
[新婚不倫]
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