第8話 バイブであそぼっ (07)
ラブドールのブラジャーはフロントホックだった。ホックをはずして乳房をはだけた。わたしと同じくBカップだ。
わたしも自分のブラジャーを上にずらした。ラブドールの胸と自分の胸を揉みくらべてみる。ラブドールのほうがちょっと硬さがあるかも。
ローションの付いた手で胸をなでるとすごく気持ちいいのに気づいた。
たまらなくなって、メイド服を脱ぎ捨てた。下着も脱いで、ニーソックスだけになる。
ローションをたっぷりと手に取り、両手で胸とお腹に塗った。
ああん、いい。こんなの初めて。
両手を股間へと持っていく。アソコのまわりにもローションを塗ってなでまわす。
ワレメに沿って指を沈みこませる。
「はうぅっ」
腰が快感に打ち震えた。上体を折り曲げて耐える。ラブドールにまたがっていたので、自然とラブドールの顔に近づいた。
「ああっ、莉子。すごい、これ。気持ちいいッ、莉子っ」
思わずラブドールにキスしてしまった。吸いつくように唇を重ねる。
「莉子、莉子ッ」
お父さんはこの子をわたしに見立てていたんだ。だから、この子はわたしだ。
わたしはわたしとセックスしてるんだ!
自分とセックスするという妄想は、一気にわたしの興奮をかきたてた。
棚に立てかけてあったバイブレーターに手を伸ばし、もう一度ローションを塗りたくった。それをアソコにあてがい、力を抜くと、すこしだけ挿入した。
ちょっと冷たい。まるで座薬を入れるときみたいだ。そういえばお尻でするセックスもあるって聞いたことがある。なんだかもう何でもありな気がしてきた。
そのままバイブレーターをゆっくりと中に押し込む。
ローションのおかげでスムーズに入ってくる。
「はあぁぁん、ん、んんッ」
どのくらい入ったかな。まだぜんぶは入ってない。ぜんぶ入るのかな。
そろそろスイッチ入れてみようか。
手探りでスイングのボタンを押した。
「ひゃあああっ」
うわあ、きたきたきた、やだやだ、なにこれっ。
グイグイと中をかき回すようにバイブレーターが動きまわってる。それに合わせて、外に出ている電池ボックスの部分もグイグイと手の中で跳ね回る。
それから、アソコの中の浅いところをぐりぐりと刺激してくるものがある。これはあの回転する銀色の玉の部分だろう。
「はああっ、あうっ、あっ、あっ、ああっ」
腰から太ももにかけてジーンと痺れるような快感が広がっていく。
バイブレーターから手を離した。大丈夫、すっぽ抜けたりはしないみたい。
「ああん、莉子ぉ、すごいよぉ」
ラブドール莉子の脇の下に腕を入れ、逆手で肩を抱く。
そのまま体を重ねた。
もう、下半身には力が入らない。
莉子にキスした。
空想の中で莉子と舌を絡める。
莉子の小ぶりな乳房に、自分の胸をこすり合わせる。
ローションのぬるぬるする感触がたまらない。
わたしの乳首も硬くなってる。
乳首と乳首がくるんくるんと突っつきあう。
おかしくなりそう。
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