しばらくして人が増えてくると、あたしたちはホテルに移動してチェックインした。
シティホテルのデイユース。高層階にあって眺めのいいオーシャンビューの広い部屋。ラブホテルとは違って窓が大きくて室内は明るい。ビル群に遊園地に運河。海と空がとけあう遥か向こうまで見渡せる。
窓のところに立ってガラスに体をくっつけると、まるで空を飛んでいるよう。
先生と抱き合ってキス。担任教師と教え子の女子高生の秘め事。窓越しに覗いている誰かが気づくかな。けれど、この高さじゃ鳥さえも見ていない。
ふたりだけの時間がたっぷりある。
パニエとドロワーズを脱いで、ケープを取った。ベッドの上で服を着たまま縛ってもらう。スカートは捲くりあげられ、ガーターベルトとパンツを露出。後ろ手に両手と上半身を縛られ、足を閉じた状態で足首と膝を縛られた。
左右の乳首とアソコにローターを入れられ、最弱モードの波のリズムが送り込まれる。
声を漏らすと、先生がガムテープであたしの口をふさいだ。
先生は背後からあたしを抱いて、首筋や耳たぶにキスをしてくる。
高まっていく快感に身をよじることしかできないあたしを、先生が力強く押さえつける。
ずっとそのまま。
何十分もつづく高原状態に気が遠くなっていく。
ときおり軽くイクけど、体がよけいに欲しがりだすだけ。
一時間ほどもしたところでロープをほどかれた。そしてジャンパースカートを脱がされ、ブラウスのボタンをはずされ、ブラのフロントホックをはずされた。
その状態からこんどは亀甲縛りにされ、M字開脚で脚を固定された。
先生はバイブレーターにコンドームをはめ、愛液まみれのアソコにそっと挿入した。
グイン、グイン、グイン。バイブレーターが動き出す。
全裸になった先生があたしを抱きしめて全身をキスで責めてくる。
快感の渦にさいなまれ、すすり泣きしながら繰り返し昇天し、頭の中が真っ白になった。
どれだけ時間がたったのか。ふたたびロープをほどかれて解放された。あたしはもう何も考えることができず、先生にしがみついて声をあげて泣きじゃくった。
先生はあたしが泣き止むまでずっとやさしく抱きしめてくれていた。
先生に対する恋心が、ひとりでは抱えきれないほど大きく膨れ上がってる。
「愛してる、先生」
ゆっくりと先生があたしの中に入ってきた。
そして前回より長くあたしの中にいてくれた。
長い長い前戯と短いセックスのあと、あたしたちは裸のままベッドで抱き合った。
「ねえ、先生。ひとつ約束してほしいことがあるんだ」
「約束?」
「もしあたしが補導されたり退学になったり、何かの事件に巻き込まれたりしたとしても、気にしないでほしい。そのときはあたしを見捨てて。先生がいちばん大切にしなきゃいけないのは家族だから。あたしじゃない」
「守れる自信はないな。知らない子ならともかく、美星は俺の大切な教え子だ」
先生があたしの肩を抱き寄せてキスをした。
チェックアウトまで時間はまだたっぷりある。軽くランチをすませたあとで、もう一回戦できる。まだまだ先生といっしょにいられる。
「先生と出会えてよかった。援助交際をしててよかった」
そうつぶやいて先生にキスをした。
夕方、ホテルを出るころになって、美菜子ちゃんからメッセージが来た。
『高坂さんとはうまく行きました。とてもやさしくしてもらえました。大切に扱ってくれて、うれしかったです。十八歳未満の子は初めてだったそうです。わたしのことは悩んだけど、会えてよかったと言ってくれました。二回目の約束もしてくれました』
やっぱり美菜子ちゃんはやり手だな。でも、よかった。
『高坂さんのアレは気持ちよかったです。これからが楽しみです』
校舎の屋上から飛び降りようとまでした美菜子ちゃん。
そんな美菜子ちゃんが見つけた新しい自分。
きっとこれからいろんなことを経験するはず。
エンジェルフォール。堕ちた天使。
でも、違うよね。
天使が地上に舞い降りたんだ。
第12話 おわり
[援交ダイアリー]
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