あ、ぜんぶ入った。
奥の奥まで届いてる。
深く深く繋がってる。
ひとつになれた。
お父さんの陰毛がわたしのアソコをくすぐった。舌を絡ませてキスをする。唇を離して見つめ合う。なんだか自然に笑みがこぼれた。
わたしのアソコがお父さんのアレを包みこんで、ぴったり密着してる。アレが脈打ってるのがわかる。一体感に胸が震えた。
お父さんはまだピストン運動を始めない。挿入したままじっとしてる。優しい笑顔で見つめながら、わたしの髪をなでてくれる。
「きれいになったね、莉子ちゃん」
そんなふうに言われると、アソコの奥がキュンとなっちゃう。
「ありがと、おとう……、栄寿さん……。えへへ」
大げさに照れ笑いして、『お父さん』って言いかけたのを誤魔化した。
「痛くない?」
「すこし痛いわ。でも、平気。それに、ちゃんと気持よさも感じてます。動いてもいいですよ」
お父さんはキスをして、
「もうすこし、こうしていたいな」
「栄寿さんの思うとおりにしてください。気を使わなくてもいいですよ。栄寿さんには、わたしの体で気持ちよくなってほしいです」
そう言って、すこし不安を感じた。お父さんはわたしとのセックスで気持ちよくなってくれてるだろうか。楽しませてあげられてるだろうか。
「気持ち……いいですか?」
「うん。莉子ちゃんの中、あったかくて、すごく気持ちいいよ。それに、きのうもすごく気持ちよかった」
「わたし、栄寿さんにはもっともっと気持ちよくなってほしい。わたしとセックスしてよかったって思ってほしいです。でも、わたし、まだ子供だし、経験もないから……。どうすればいいかわからなくて」
あのラブドールの子たち以外はもう誰ともセックスしない、なんて言ってたお父さん。助けてあげられるのはわたしだけだって思ったけど、本当は力不足なんじゃないかって思えて怖い。だって、まだ二回目なんだし。
わたしはセックスが素敵なものだと信じてるけど、実際のところはきのう初体験をしたばかりなんだ。セックスの素晴らしさなんてまだよくわからない。テクニックなんて何もない。男の人がどうすれば感じてくれるのかも知らない。
だけど、お父さんを悦ばせたい。
「栄寿さんを満足させてあげたいんです。どんなことだってしてあげます。どんな体位だって、……フェラチオ……とか、その……お尻……とかでも。栄寿さんがしたいことなら、なんだって」
お父さんがおでこをくっつけてきた。
「ありがとう。莉子ちゃんの気持ち、すごくうれしいよ。莉子ちゃんとのセックスはとても気持ちいいんだ。でも、そんなに焦らないで。すこしずつ気持ちよさを覚えていこう。莉子ちゃんはまだ十四歳なんだからね」
「一週間もたたないうちに十五歳ですよ」
お父さんはキスをしながら、
「子供扱いしてるわけじゃないよ。ゆっくり時間をかけて、いろいろな発見をしていくほうが楽しいと思うんだ。恋をするのと一緒さ。ドキドキする気持ちを大切にしてほしいんだ」
わたしは笑顔を見せた。
「ドキドキっていうより、ワクワクしてます」
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