「わたしのおっぱい、どう? 大きい? 小さい?」
Bカップだけど、栄寿さんの好みからしたら大きすぎかもしれない。そんなわたしの不安を見透かしたのか、栄寿さんは優しく微笑んで、
「すごくきれいな胸だ。ぼくの好きな形だな」
そう言って、わたしの乳房をなでた。
「まだ、発展途中だけどね。これからもっと大きくなると思うわ」
「きっと、お母さんみたいになるね。莉子ちゃんはお母さんにそっくりだ」
栄寿さんが最後の一枚に手をかけた。わたしはまたお尻を浮かせて、パンツを脱がせやすいようにした。
太もものところまでパンツを下げたところで、栄寿さんが手を止めた。
今度はアソコを見つめられてる。
ふみゅう、そんなに真剣な顔で見つめないで。恥ずかしいィ。
わたしは中学三年生になってから、アソコにすこし毛が生えてきた。産毛よりはちょっと濃いかなという程度のうっすらとした陰毛だ。脇毛は生えていない。ママは体毛が薄くて、アソコの毛もあまりない。たぶん、わたしもそうなるんだろうと思う。
「かわいいな、莉子ちゃんのココ」
顔が熱くなった。
栄寿さんは女の子に恥ずかしい思いをさせるのが好きなのかも。きのうなんて、腕に抱えられておしっこをさせられたし。あれはホントに恥ずかしかったよ。きょうはおトイレを済ませてきたから大丈夫だけど。
「パパ以外の男性には見せたことないんだよ」
あたりまえのことだけどね、と思いながら言うと、栄寿さんがすこし驚いたような表情を見せて、
「お父さんには見せたんだ」
あう。このあいだパパにヌード写真を撮ってもらったとき、アソコをパパに見てもらったんだ。でも、普通の家ではそんなことしないか。
「だって、パパには娘の成長を見てもらいたいじゃない」
いままさに、お父さんに娘の成長した姿を見てもらってるんだ。それどころか、体で確かめてもらってるんだ。パパにもされたことのないことを、いっぱいいっぱいされちゃうんだ。
そう思って内心にやけてしまった。けど、栄寿さんの表情は翳ったように見えた。
「柊さんは莉子ちゃんとは血のつながりがないのに?」
「パパはパパよ。妬いてるの?」
言ってしまってから、自分が失言をしたことに気づいた。何が失言だったのかはよくわからない。一瞬の間があって、栄寿さんは笑顔に戻った。でも、わたしの言ったことが栄寿さんの心に突き刺さったんだと感じた。
パパのことを口にしたからかな。栄寿さんにとってわたしは兄である夏目おじさんの娘だ。わたしが赤の他人であるパパになついていることに複雑な思いを持っているのかもしれない。
なんだか、ますますお父さんだって言いづらくなっちゃった。
栄寿さんの手がふたたび動きだして、ゆっくりとパンツが脚から抜き取られていった。
とうとう身につけていたものをぜんぶ脱がされた。
晴れた空の下に置かれたベッドの上で、素っ裸で見つめ合うわたしとお父さん。
ねえ、見てよ、お父さん。
わたしの体をもっと見て。
お父さんの娘だよ。
お父さんとママのあいだに生まれた娘だよ。
お父さんの手で、わたしをもっともっと女にしてよ。
気持ちいいこといっぱいしてよ。
お父さんのことも気持よくしてあげるから。
「すごくきれいだ、莉子ちゃん」
Copyright © 2011 Nanamiyuu