第15話 ロンリーガールによろしく (06)

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 男子生徒たちがズボンをおろしてアレを出す。硬く大きく反り上がっている。それを少女の顔に押し付ける。「オラ、しゃぶってみせろ」と、少女の髪をつかんで命じる。涙を流してイヤイヤをする少女を軽くビンタして、無理やり口を開けさせる。そこにアレを押し込む。

「歯を立てたら半殺しにしてやるからな。しっかり舌を使ってしゃぶれッ」

 喉の奥まで太いモノを入れられて息ができない。えづいて咳き込み、必死に男の下半身を押しのける。解放されたのも束の間、すぐに別の男のモノが押し込まれる。助かりたい一心で、咥えさせられたモノをしゃぶった。両手にアレを握らされ、しごくよう命令された。四人のモノを代わる代わるしゃぶらされた。抜けた陰毛と白い垢が口の中に残って不快感と屈辱を倍増させる。

 気を失ってしまえればいいのに……。ぼやけた視界の中でそんなふうに願った。それなのに、むしろ視覚以外の感覚が鋭敏になっていくように感じられた。苦痛が引き伸ばされたように感じられた。

 男たちの股間にまとわりついた酸っぱい臭い。硬いマットのめまいを起こさせるような埃っぽい臭い。汗が染み込んだグローブの獣のような臭い。それらが混じり合って、吐き気をもよおすような臭気が部室に充満していた。

 四つん這いにさせられ、フェラチオをさせられ、頭を押さえつけられる。全裸になった上級生の一人が少女のお尻を両手でつかみ、アソコにアレを押し付けた。ずぷっと挿入される。痛みに目を見開いて、咥えていたモノを吐き出そうとするけれど、男の手がそれを許さない。乱暴なピストン運動に少女が苦悶する。上と下を同時に責められ、いまにも悶絶しそうだ。

「うぉぉッ、気持ちいいー」

 男が少女の中に放つ。別の男が射精した男を押しのける。「ったく、童貞はすぐ出るな。早く替われよ、次は俺だ」と言って、少女を仰向けにする。少女の両脚を抱え、乱暴に挿入する。アソコには前の男の精液があふれているが、頓着する様子はない。少女は両腕を顔の上で交差させ、「ヤダ、ヤダ、ヤメテ」と泣くばかりだ。男がその腕を払い除け、少女の顎をつかむ。「オラ、ちゃんと俺のことを見ろ。オメーのマンコを犯している男の顔をよく見ろ」「嫌だ……、見たくない……」と顔をそむけようとする少女の唇を奪い、じゅるじゅると音を立てて吸う。

「あ、クソッ、もう出る」

「なんだよ、お前も童貞じゃねーかよ」

 射精した男が離れ、アレから噴出した精液が少女の体に飛び散った。

 ビデオカメラを持っていた女子が油性のマーカーを取り出す。強姦されていた少女の太ももの内側に「T」と書いた。反対側の脚の付け根には太い字で「みんなの肉便器 一回500円」と書く。それを見た男子生徒たちが大笑いする。

 永遠にも思えた強姦ショーが終わったとき、少女の顔は四人の男たちの精液でべっとりと汚されていた。息をするたびに鼻や口に精液が入り込んでくる。体も精液まみれにされている。男たちは笑いながら部室を出ていき、最後に残ったビデオカメラの女子が少女の顔をアップで撮影する。そして太ももの内側にズーム。そこには「正」の文字が二つ、その隣に「T」の文字。合計十二回ヤラれたという意味だ。

「人気者だね、鳴海さん。さすが美少女は違うよ。フフフ、きょうのこと、誰かにチクったらビデオを学校中にバラまくからね。そんなことされたら自殺ものだよね。だから黙ってなよ。あと、この文字を消しちゃだめだからね。何回ヤッたかわかんなくなっちゃうから。消したらビデオをバラまくよ。それと、明日もちゃんと学校には来ること。休んだらビデオをバラまくから。鳴海さんのために言ってるんだよ」

 放心して息も絶え絶えの少女はうつろな目で宙を見つめている。

「おい、聞いてんのか、便所女ッ、返事しろ!」

 怒鳴られた少女は恐怖で泣きながらうなずくことしかできなかった。

 誰もいなくなったあと、少女はヨロヨロと起き上がり、ハンカチで顔の精液をぬぐった。この場所にいたくない。立ち上がろうとして転び、その拍子にアソコから精液のかたまりが飛び出した。不意に吐き気が襲ってきて嘔吐した。でも、胃の中は空っぽで、苦い黄水を味わっただけだった。何度も嘔吐して、少女はマットの上に崩れてうずくまった。体がガタガタと震えた。震えはいつまでも止まらなかった。

 強姦されたのは初めてじゃない。集団強姦された経験もある。強姦ビデオを撮られたことだって何回もある。けれど、これはただの強姦じゃなかった。もっと強烈な何かだ。

 嬲り殺し。

 あたしを強姦した男子生徒は三年生だった。粗暴なリーダー格で最初に強姦したのが野球部の新庄、二人目がクールで成績もいい袖崎、デブで鈍重なのが津谷、チビでメガネの南野、いちばんイケメンで一人だけセックス経験のあった清川。こいつらの名前はあとで知った。脅迫されて繰り返し強姦された。言いなりになるしかなかった。

 この事件があった日、どうやって家に帰ったのか記憶がない。授業には戻らなかったんだろうし、ボタンのなくなったブラウスで帰ったのだろうな。帰ってすぐお風呂に入ったと思うけど、脚に書かれた文字は怖くて消せなかった。それは覚えている。実際、翌日の朝、新垣たちにトイレに連れ込まれて確認されたんだ。

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