大声を張り上げたけど、本多はまったく動じる様子がない。防音というのはハッタリじゃないようだ。
ジーンズ、ブルゾン、Tシャツ、ブラジャー、パンツ。徐々に全裸に剥かれていく。
その一部始終を、三脚に据えられたビデオカメラが撮影していた。
「きみが性奴隷になっていく様子を記録するんだ。ビデオ強姦日記だよ」
あたしを裸にしてしまうと、本多がのしかかってきた。
「いやぁぁぁっ!」
互いの汗がぬるぬるして気持ち悪い。髪の毛をつかまれて、強引にキスされた。
「はぁ、はぁ、とうとうキスできた。初めてだぁ」
ふたたびキスされそうになって、唇をぎゅっとむすんで抵抗した。そのとたん、思いっきりビンタされた。つづけて反対側の頬もビンタされた。
本多は服を切り刻むのに使ったハサミを振り上げると、あたしの顔のすぐ横の枕に突き刺した。怖くて涙がこぼれた。体中の力が抜けた。声も出せなかった。
「言うこと聞かないなら、さっさと殺しちゃおうかなぁ。レイプビデオよりスナッフビデオの方が面白いかもね。さんざん拷問したあとで、生きたまま解剖するなんてどうかな。あれ、震えてるの?」
「やめて……、殺さないで……」
「じゃあ、ディープキスさせてくれるよね?」
この男は異常だ。計画的犯行だし、監禁が殺人にエスカレートするかもしれない。
しかたなくうなずいた。本多はあたしに体を重ねてきた。重い。このまま体重をかけられたら骨折するかもしれないと怯えた。そしてキスされた。
「ふー、ふー、くちゅ、むちゅ、れろ、むふぅ、れろん、むちゅ、あむぅ、ちゅぱ……」
一分ほども舌を入れられ、唇を吸われつづけた。
気が遠くなるほどの屈辱。
唇を離すと、本多は恍惚の表情を浮かべた。
「はあーっ、よかったぁ……。女子高生とのディープキッスだぁ……」
本多は体を起こすと、物珍しそうにあたしの乳房をなでた。あたしは震えながら体をよじることしかできなかった。
「本物の感触だ。やわらかいなぁ。さて、こっちはどうなってるのかな。実物を見るのは初めてだからなぁ」
本多があたしの股間に顔を近づけた。熱い息をアソコにかけられた。両脚を押さえつけられ、大きく開かされた。
「思ったより穴が小さいね。ここに入れるのか。ねえ、沙希ちゃん、クリトリスってどれ? これかな」
「痛いっ! 乱暴しないでよ」
「命令できる立場か! クソマンコのビッチが! さっそくヤラせてもらうからなッ」
と、言いながら、勃起したモノをあたしのアソコにあてがった。
「きゃああぁぁっ! やめて! お願い、ちょっと待って!」
「なんだよ、まだ自分の立場がわかってないのか」
「そ、そうじゃない。ヤラせてあげるから……、コンドームを着けて……ください」
震える声で泣きながら懇願した。
「そのセリフはきのう会ったときに言って欲しかったな。でも、もう遅いよ。たっぷり中に出してやる。何度も何度も何度も何度もな!」
「それはやめて! セックスはしてあげるから。お願い」
「人にものを頼む言い方じゃないね。セックスしてあげる、だって? ウリやってるんだろ? あたしを買ってください、って言うのが礼儀だろうが、このメスブタ! 『ビッチの汚いおまんこでよかったらどうぞ使ってください』って言え!」
本多は二度三度とあたしをビンタした。
「やめて! やめてください! ごめんなさい、ごめんなさい」
絶体絶命。あたしがここに監禁されていることは誰も知らないし、ここがどこだかさえわからない。助けが来る望みはない。逃げようとすればきっと殺される。
――これは、プレイじゃない。
従うしかない。
あきらめるしかない。
中学のときのように、無力な自分を受け入れるしかないんだ。
「お願いします。きょうのことは誰にも言わないから、家に返してください。あなたとセックスします。ビデオも撮っていいです。だから避妊はしてください」
「もしかして危ない日なの?」
恐怖に目を見開いた。それを見た本多は高笑いして、またあたしをビンタした。
「ぎゃっはっはっはっ! 強制妊娠計画ぅ! 堕胎できなくなるまで監禁して犯しつづけてやる。お前がバカにしたキモデブの子を産ませてやる。当分、家には帰れないからあきらめなよ」
[援交ダイアリー]
Copyright © 2012 Nanamiyuu