第2話 リスキーゲーム (07)

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「やだぁ。助けて……、誰か助けて」

「いいのか? こんな場面を誰かに見られたら、困るのはお前の方だぞ。あいつはレイプされたんだって友だちみんなに言われるぞ。ふふふ、心配するな。先生の個人授業で気持ちいいことしてもらえるんだ。しあわせ者だぞ、お前は」

田辺さんはあたしの胸を揉みまわしながら、太ももをまさぐった。

「やっぱりかわいいなぁ、沙希は。授業中もお前のことが気になってしかたがなかったんだ。職員室でも、男の先生はみんなお前を犯したいって話してたんだぞ。レイプでもいいからお前とヤリたいってな。ふふふ、お前の処女をいただくのは俺だがな」

「そんな……、体を調べるだけだって言ったじゃないですか」

「だから俺のチンポをお前のおまんこの中に差し込んで調べるんだよ。最初は痛いが、すぐに気持ちよくなるからな」

田辺さんがあたしの乳首を口に含んで舌でもてあそびはじめた。

「あうっ!」

クリトリスに触れられた。愛液がとろとろとあふれてくる。

「なんだぁ、お前、感じてるじゃないか。おまんこがびしょびしょだぞ」

「か、感じてなんかいません!」

「じゃあ、これは何だ。こんなに濡れてるじゃないか」

田辺さんが愛液まみれの手であたしのほっぺたを撫でた。いつもより量が多い。

「これはな、お前のいやらしい体が男を欲しがってる証拠なんだよ。お前のおまんこがチンポを入れてください、レイプしてくださいってお願いしてるんだよ」

「そんなんじゃない! そんなこと思ってない!」

「いいや、思ってる。おまんこの中を検査すればすぐにわかるさ」

田辺さんはあたしが用意しておいたコンドームを手早く装着した。

あたしの両膝を抱えるように持ち上げると、位置を合わせた。

「お願いです、やめてください! お願いしますから、それだけは許してっ」

ずぷり、と先端が中に入った。

「やだっ、やだぁ。やめて、いやだ、こんなのやだぁ!」

あたしの悲鳴に構わず、ゆっくりと奥へとアレが入ってくる。

次第にトラウマが現実を侵食していくのを感じた。

演技と本気の境目がぼやけていく。

誰も助けてはくれない。

逃れることはできない。

「ふわぁ、沙希のおまんこの中は暖かいな。とろけそうだ。気持ちいいィ」

「あううぅ……、やだぁ、助けて……、助けて……」

田辺さんが腰を動かし始めた。リズミカルにGスポットをこすりあげてくる。

感じたくない。感じちゃダメだ。

悔しくてたまらないのに、いつの間にか自分から腰を振ってしまう。

強姦なのに気持ちよくさせられてしまうんだ。自分ではどうにもできない。

それは心を嬲り殺しにされるのと同じだ。

心が壊れて、体が快感に堕ちていく。

悲しみ。屈辱。あきらめ。絶望。恐怖。

田辺さんがあたしのパンツを片脚だけ引き抜き、もう片脚の足首に引っ掛けた。両脚をおおきく開かせると、屈曲位の姿勢で体重をのせてきた。

ピストン運動に合わせて、ベッドがギシッ、ギシッときしんだ。

「ふっふっふっ、気持ちいいんだろ? 正直に白状しろ」

「あうっ、いやだ。出てって……、あたしの中から出てってよ……」

いちばん奥の、いちばん感じるところ。ぐいぐいと刺激されている。

体がぴくぴくと震える。

手首を縛られた上、膝小僧が肩にくっつくほど体を折り曲げさせられた状態だから自由がきかない。快感に痙攣するたび、腰が痛んだ。

だけど、気持ちいい……。

「う……、いい…、ああ、いいッ」

「そうだろ、沙希。気持ちいいだろ」

必死になって首を横に振った。歯を食いしばって、喘ぎ声をこらえた。

「きれいだ、沙希。女ってのは男に犯されるたびにきれいになっていくものなんだ。たとえレイプでも、自分をイカせてくれた男を好きになってしまうものなんだ」

「そんなことあるわけないッ。あんたは下劣な性犯罪者よ」

「レイプはな、女が感じて気持ちよくなったら、犯罪じゃなくなるんだよ。強姦が親告罪なのは知ってるだろ? すべての女にはレイプ願望があるんだ。心の底では男に強姦されたくてたまらないんだよ。俺はそんな女たちの願いをかなえてやってるのさ。だから、女をイカせたら罪はなくなるんだ。むしろ犯してもらえたことを感謝しろよ」

「で、でたらめ言うな……、あっ……、ああっ! あああっ!」

はげしいオルガスムスに全身が硬直した。

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