あずきさんはもなかさんをお父さんから引き離すと、お父さんを押し倒して馬乗りになった。
お父さんのアレは精液で濡れていて、太陽の光を浴びてキラキラと光っている。
「あたしは上になる方が好きなんだ。初めてなんだから、優しくしなさいよ」
そう言って、あずきさんがお父さんにキスをした。ぶっきらぼうな態度は、さすがに緊張しているからだろう。
「あたしの方は準備できてるから、前戯なんてしなくていい。アフターピルを飲むから、中に出して。もなかの中に出したより一回多くね。あたしがリードするから」
あずきさんはお父さんのアレを手で位置を合わせると、騎乗位で挿入した。
男の人とセックスするのは初めてとはいっても、バイブレーターを使ってオナニーしているあずきさんだ。アレはすんなり入った。
あずきさんは、お父さんとセックスするのはもなかさんのことを失いたくないからだ、と言っていた。わたしが口出しできることじゃない。でも、できることなら、お父さんとのセックスでしあわせを感じてほしいと思った。
わたしは横になってもなかさんと抱き合った。ふたりともさっきまでのセックスの余韻が残っている。火照った体をくっつけて、キスをした。それだけで胸がきゅんと切なくなる。
「好きよ、もなかさん」
「わたくしも莉子お嬢さまが好きです。お嬢さまが来てから、わたくしの人生は一変しましたわ。ゆうべ、あのあと、あずきと愛し合ったのですよ。わたくしはずっと前からあずきを愛していたのですね。お嬢さまがいなければ、自分の気持ちを認めることができなかったでしょう。だから、お嬢さまにはとても感謝しているのですよ」
わたしは照れ笑いした。だって、わたしのしたことといえば、お父さんとセックスしたことだけだもん。
わたしともなかさんがささやき合いながらキスしたり頬ずりしたりしているあいだ、お父さんとあずきさんは激しく絡み合っていた。あずきさんが騎乗位でお父さんを攻めると、お父さんは対抗して腰を振り、後背位になって自分がリードしようとした。あずきさんは背面座位に持ち込んでリードを奪おうとする。まるで格闘技の試合みたい。
お父さんが射精してもあずきさんは離れず、もっともっとと腰をグラインドさせた。
わたしの番が来たときには、あずきさんの中に三回も射精したあとだった。男の人が気持ちよくなるのは射精したときだっていうのと、射精するとかなりスタミナを消費するっていうのは知ってる。けれど、続けて何回くらいセックスできるのかはよくわからない。前回お父さんとセックスしたときは三回くらい射精してたはずだ。
もなかさんとあずきさんは、わたしたちの横で正常位で抱き合っている。あずきさんはペニスバンドを着けていた。わたしとセックスしたときよりずっと本格的だ。
「大丈夫? すこし休憩する?」
「心配いらないよ。莉子ちゃんとセックスしたい。娘だとわかっていても」
ディープキスで舌を絡めあっていると、お父さんのアレが硬くなってきた。わたしの股間につんつん当たってる。
「お父さん……、大好きよ」
「ぼくも莉子ちゃんのことが好きだよ。でも、ぼくたちは恋人には――」
「ねえ、わたし、フェラチオをしてみたいわ」
お父さんの股間に顔を近づけると、お父さんは仰向けになってわたしの下に入った。こんどはお父さんとのシックスナインだ。
アレは精液とメイドさんたちの愛液で濡れていた。何度見ても変な形だ。
両手を添えて、軽くしごいてみた。ヌルヌルする。男の人がどうやってオナニーするのかは学校で習ったから知っている。それを手のかわりに口を使ってやればいいんだ。
ちょっと臭うけど、生臭さはない。新緑の匂いに近い。春になって木々が芽吹くとけっこう強烈な匂いがするけど、あんな感じだ。生命力の匂いなのかも。
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