「そ、そんな……、彼氏なんていないです。女子校だったから男の子と話すきっかけなんてなかったですし。むしろ、男の人って苦手で」
あたしはそれとなくイヤがるそぶりをするんです。
けれど、本郷さんはぜんぜん気にしてない様子であたしの手を触ってきます。
これってぜったいセクハラだよね。そーだよね。
「男と付き合ったことないの? ほんとに? もったいないな、こんなに美人でカワイイのに。もしかして処女? セックスしてみたいと思ったことはないの?」
「あの……、あたし、その……」
なんて答えていいかわかんなくて、しどろもどろ。
ああん、本郷さんがストッキングごしにあたしの太ももに触ってきたぁ……。
「……やだ、やめて……ください……」
声が震えてます。怖くなって目を閉じました。
本郷さんのことはちょっといいなって思ってたけど、こんなのはイヤですぅ。
「ほんとにカワイイなぁ、雪村さんは。実はきみとふたりきりになりたくて、わざと監督役を買ってでたのさ。以前から雪村さんのことを狙っていたんだよね」
ブラウスの上から胸に触られ、あたしは体を固くして縮こまりました。
もうセクハラの域をこえてるよぉ。こんなことする人だったなんて。
「や、やめてください。大声出しますよ」
「いいとも。いくら叫んでも誰にも声はとどかないさ。誰もいないんだからな。それに、派遣が正社員に逆らったらどうなるか、いくら新人でもわかるだろ?」
逃げようと立ち上がったとたん、捕まってうしろから抱きすくめられます。
「いやぁ! 離して!」
逃れようと必死に抵抗するけど、本郷さんの力強い腕はびくともしません。
ブラウスを引っ張られたとたん、ボタンが音をたててはじけ飛びます。
ブラジャーの中に手を入れられ、乳房をもまれちゃうの。
スカートの中に手を入れられ、股間をまさぐられちゃうの。
「やだ、やだ、離してったら!」
「おとなしくしろ。クビになりたいのか。次の派遣先にも手をまわしてどこにも採用してもらえないようにしてやろうか」
「そんなぁ……」
抵抗する気力が萎えていきます。
もう立っていることもできません。
床に崩れてしまうと、本郷さんがスカートを脱がしはじめます。
脱がされないようスカートを押さえるんだけど、手にも力が入らないんです。
ブラウスの胸元をかばって、肌が見えないよう体を横向きにするのがせいぜい。
スカートが脚から抜き取られていくあいだ、どうすることもできないの。
「お願いです。もうやめてください……」
あたしの懇願を無視して、本郷さんはブラジャーの背中のホックをはずします。
胸の締め付けが消えたとたん、あわてて胸を押さえることしかできません。
あたしは強引に仰向けにさせられて。
馬乗りになった本郷さんに両手をつかまれ、床に押し付けられちゃうの。
ブラジャーをずらされ、乳房があらわになると、涙があふれてきました。
本郷さんはそんなあたしをいじめるように、乳首をペロッとなめるの。
「いやぁぁっ!」
「雪村さんはおっぱい大きいな。やわらかくて弾力のある最高級品だ」
パンストをビリビリとやぶられて。
パンツをブチッと引きちぎられて。
あたし、レイプされちゃうんだ……。
逃げようとするんだけど、ぜんぜん体に力が入りません。
乳首を舌先でレロレロされちゃいます。
アソコを指先でクニュクニュされちゃいます。
「あんっ、やだ。いや……、ああん……、ダメ……」
あたしは身をよじってこらえます。
いつの間にか全裸になった本郷さんが、あたしの脚を開かせて抱きついてくるの。
「やだぁ! こんなのいやです。初めてなのに……」
もうダメです。あたしはいまから犯されちゃうんです。
まずは強引に唇を奪われました。
あたしにとってはファーストキスです。
むりやり舌をねじこまれます。
本郷さんの舌があたしの舌に襲いかかってきました。
唾液を流し込まれています。
ディープキスです。
ちょっぴり息苦しい。
でも、なんだが股間が熱くなっちゃうんです。
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