人妻セーラー服(14)Fin

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 おいおい、いくらなんでも、もうすこしマシな言い訳があるでしょ。

 亮さんは呆気にとられてる。そりゃそうだ。

「高瀬亮さんですね? あたしがこの時代にやってきた理由はひとつだけ。運命の人と出会うためです。あなたの妻になるために、はるばる時空を超えて来たのデス」

 などと言ってしまって話の落とし所をますます見失ってしまったくるみである。

 亮さんはソファに広げられたセクシーランジェリーに目を留めた。ベビードルを両手で広げてくるみに見せつけると、にっこり笑った。

「ぼくの知っているくるみは、もうすこしおとなしめの下着を身に着けていたけど?」

 くるみは真っ赤になった。

「あたしは……、この世界線のあたしとはちょっと違っているかもしれません。亮さんがイヤなら、あたしは……」

「いや」

 亮さんはくるみを抱き寄せた。

「どんなきみでも、くるみはくるみだよ。セクシーな下着を着たくるみもきっと可愛い。だけど……、それ以上にきみのセーラー服姿は新鮮な驚きだな。まるで本物の女子高生と見分けがつかない」

 亮さんがキスしてくれた。

 くるみは亮さんに抱きついて、もっともっととキスをねだる。

「亮さんが早く帰ってきたから見つかっちゃった。お仕事はもういいの?」

「実験がうまく行かなくてプロジェクトは仕切り直しになったよ。だから、しばらくは早めに帰れる。寂しい思いをさせてゴメン」

「いいの。お仕事だもん。でも無理しないで、体には気をつけてね」

 亮さんがまたキスしてくれた。

 愛しそうに見つめられて、くるみは照れた。

「夕飯の準備はまだぜんぜんなの。先にお風呂に入る? 疲れてるでしょ?」

「セーラー服の美少女に出会って疲れも吹き飛んださ。お風呂より、くるみが先だ」

 亮さんはジャケットを脱ぐと、くるみを寝室へといざなった。

 ベッドに並んで座って、ディープキス。

 抱き合って、舌を絡めあって、体をまさぐりあう。

 スカーフをはずされ、ファスナーを下ろされ、肩をはだけられる。

 亮さんの右手がミニスカートの中に伸びていく。

 太ももの内側をそっと撫でられる。

「くるみが高校生のときに出会ってたいらよかったな」

 そう言われてくるみは微笑んだ。

「だから七年前から来たんだよ。あたしは亮さんだけのもの。大好きです。亮さんの奥さんになれて、あたし、しあわせ。いますごくすごくしあわせ」

 セーラー服を脱がされていく。

 くるみは女子高生から妻へと戻っていった。

おわり

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