あたしは期待と不安に二分された目で一条先生を見上げた。
「先生……、それって、どういう……?」
「だーかーらー、俺も沙希ちゃんのことが好きだ、ってこと」
すねたように言う一条先生に、あたしは口元を両手でおさえて、目を見開いた。それから泣きそうな顔で、腰が抜けたかのようにベッドの端にへたり込んだ。
先生もあたしの隣に座った。スパイシーさの中に甘さの混じったかすかな香水の香りがした。胸がキュンとなる。
「両想い、だったんだ……。すごく、うれしい……。先生のことが好きです。大好き」
「俺も。沙希ちゃんのことが大好きだよ」
「あたし、先生はミーナちゃんのことが好きなんだとずっと思ってたから。あたしはミーナちゃんみたいに美人じゃないし」
一条先生はあたしの肩をやさしく抱き寄せ、
「ミーナちゃんは勉強熱心だから教師として応えているだけだよ。それに沙希ちゃんはミーナちゃんに劣らず美少女だし、すごくかわいいよ。でも俺がきみを好きなのは、沙希ちゃんがとてもがんばり屋さんだからなんだ。きみは誰より素敵な女の子だよ」
一条先生の顔がゆっくりと近づいてくる。
目を閉じる。
そっとキスされた。
ほっぺたが熱くなった。涙がにじむ目で微笑んだ。
「好きだ」
そう言って、先生がふたたび唇を重ねてきた。あたしを抱く力が強くなる。先生のぬくもりを感じる。
舌が入ってくる。ねっとりとあたしの舌をねぶる。
気持ちがどんどん高まっていく。
キスだけで軽くイカされた。
あたしの体から力が抜けてしまったのを感じ取って、一条先生が唇を離した。先生は何も言わずにやさしく見つめてる。それであたしはすっかり照れてしまった。
「エヘヘ。キスしちゃった……。先生と……。うれしくて夢みたい……」
「夢じゃないさ。俺たちはもう恋人同士だ」
またキスされて、そのままゆっくりとベッドに押し倒された。先生の手が探るようにあたしの腰に触れた。すこし驚いて体をこわばらせると手が止まった。でも、あたしが逃げないと見て取ると、もっと大胆に触ってきた。
「ん……、んん……」
思わず声が出てしまった。
先生は決してがっついたりせず、あたしのペースにあわせて愛撫してくれる。大切に扱ってくれてると感じる。大人の男性のこういうところが好きだ。
スカーフをはずされて、セーラー服の前のファスナーを下げられた。
一条先生はすこし体を起こしてあたしを見つめた。
「うん……、いいよ、先生。先生になら……」
先生が上着を脱いでネクタイをはずした。大好きな先生と結ばれるのだと思うと胸が苦しくなるほどの喜びを感じた。
「クラスの友達に自慢できたらいいのにな。先生の彼女にしてもらえた、って」
「ちゃんと結婚すればお咎めなしかもな。法律が変わる前なら十六歳でも結婚できる」
「ふふふ、ざんねん。あたし、早生まれだからまだ十五歳。それに、どっちみち生徒の結婚は校則で禁止されてるよ」
「じゃあ、やっぱり秘密にしないとな。沙希が卒業するまではデートするときにも気をつけないと。卒業式が終わったら続けて結婚式をしよう」
「えへへ、いま恋人になったばかりなのに、もうお嫁さんだ」
先生はあたしの首筋にキスをしながらセーラー服を半分脱がせ、肩を露出させた。胸元に唇を這わせ、自分もシャツを脱ぐ。ベルトをはずすカチャカチャという音、ズボンを脱ぐ衣擦れの音。おなかにキスされ、太ももを愛撫される。
すっかり服を脱いでしまうと先生は上の方に戻ってきて、あたしを抱きしめると、またキスをしてきた。さっきより激しいキスだ。あたしも先生の背中に腕を回して、舌を絡ませあった。先生のアレが太ももをツンツンしてくる。
頭がぽーっとなってきた。
ときおり体がピクンっとなる。
どんどん快感が高まっていく。
背中のホックとストラップの留め具をはずされ、セーラー服を着たままブラジャーだけが取り去られた。
「やっぱり可愛いな、沙希は」
先生はあたしの裸体を褒めながら乳首にキスをした。
「やん、先生、恥ずかしい……」
乳首を口に含んで舌で転がしながら、もう片方の胸を揉み回してくる。先生の手は子供の手のようにすべすべして柔らかい。興奮しているのか、熱く火照ってる。
[援交ダイアリー]
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