人妻セーラー服2 (12)

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 前に映画で見た爆弾の解体シーンが頭に浮かんだ。ひとつでも手順を間違えれば爆発する。そんな緊張感に、政宗くんは自分のネクタイを緩めた。

 政宗くんはセーラー服の構造を考えた。セーターのように頭から被るのだろうか。いや、伸び縮みする素材ではないから、頭がつかえてしまうはず。前面にあるスジはファスナーか? しかし胸当て部分の布は本体とどう繋がっているのだろうか?

(くそっ、どこだ? どこから脱がす?)

 あまり考えている時間はない。しかし、龍星高校もそこそこの偏差値の学校だ。政宗くんも知能指数は高い。

 そしてついに、論理的な解にたどりついた。

 タイ留めのスナップボタンをはずし、胸当てのスナップボタンもはずした。

(思ったとおり! ファスナーはここか!)

 謎を解いた興奮で一気にファスナーを下ろした。

 前開きのセーラー服が左右に割れ、くるみのEカップの乳房を包むブラジャーが露出した。もちろん、胸の谷間とすべすべしたお腹もだ。

(くっ、しまった……ッ)

 政宗くんは思わず目をそらした。恐るべき少女の色香が脳天を直撃した。顔が熱い。

「脱がせて」

 そう促され、両手でセーラー服を開いてくるみの肩を露出させる。脱がせようとして手首がつかえてしまった。あせりを覚えながらカフスのスナップボタンもはずす。

 まぶしい。くるみの柔肌は内側から輝いているように見えた。

「次はスカートだよ」

 こちらは簡単だった。ホックをはずしてファスナーを下げる。くるみが腰を浮かせて、政宗くんがスカートを抜き取るのを助けた。

 援助交際の制服プレイならセーラー服をぜんぶ脱がされることは普通はないけど、男子高校生にそうした風情は分からないものだ。裸の方がはるかに攻撃力が増す。

 ほぼ裸になったくるみ。ブラとパンツとニーソだけ。

 さすがに政宗くんも手が震えていた。まだ服を脱がせただけなのに、ボクシングで言えばジャブの連打で細かいダメージが蓄積した状態。ここで一発ストレートを食らったら危ない。

 政宗くんはくるみの体から離れた。距離をとって体力、いや理性の回復を図る。

 しかし、くるみは攻撃を緩めない。

「あたしばっかり脱がされたんじゃズルいよ。政宗くんも制服、脱いじゃおっ」

 政宗くんはためらった。女子の前で裸になるのが恥ずかしいというのもあったけど、理性を失いそうで怖い。何かあったらインターハイは出場停止、剣道部は廃部だ。

 だが、戦いに背を向けることは許されない。

 攻撃を受けつつ反撃。クロスカウンターだ!

 政宗くんは服を脱ぎ始めた。くるみがそれを手伝う。

 とりあえず上半身だけ裸になってもらおうとくるみは思っていたのだけれど、政宗くんは一気にボクサーパンツまで脱いで全裸になってしまった。ご丁寧に靴下も脱いでいる。普通の神経なら、くるみは下着になるだけで全裸になるつもりはないと考えそうなものだ。でも、政宗くんはあわよくばヤレると思っちゃってるから。

 本当に男ってバカ。

 ところが、くるみは全裸の政宗くんを前にして恥ずかしさでいっぱいになってしまい、両手で顔を覆った。

 ただ単に恥ずかしくなっただけではない。

 惹かれてしまったのだ。

 政宗くんは体毛が薄く、均整の取れた体つきで、引き締まった筋肉の美しさは日本刀を思わせた。ハンサムな顔立ちと相まって、男性的な色気を放っている。

 そして股間にそそり立つたくましいソレ。

 政宗くんは見せつけるように堂々と立っていた。実際、彼は男のモノを見せつけることでくるみに反撃しようと考えていたのだ。小悪魔ぶっていても所詮は高校生の少女、いきりたつ男根を正視できるはずもないだろう、と。

(狙いどおり、くるみさんは相当に恥ずかしがっている。ここは強気で押していくぞ)

 格闘技と口説きの区別もつかない政宗くん。

 しかし、くるみの理性も大きなダメージを受けていた。

 政宗くんはくるみの横に腰を下ろして、ふたたび肩を抱き寄せた。

「くるみさん」

「は、はいっ。え? あ、あの……、政宗くん……?」

 くるみの胸が高鳴った。顔が真っ赤だ。

(やだ、あたし……、十歳も年下の高校生の男子にときめいちゃってる……)

 おいおい大丈夫なのか、人妻なのに。

 政宗くんがくるみの手を取った。

「今度はくるみさんが俺のモノに触ってください」

 そして、返事を待たずにくるみの手をアレに押し当てた。

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