屈曲位に体位を変えた先生からはセーラー服を半裸に剥かれた少女の姿が堪能できる。先生はいやらしい目であたしを見ながらソックスをはいた足に頬ずりした。女子高生に欲情するような大人の男性にとって、少女の白いハイソックスはまぶしく見えるそうだ。こんなふうに制服を脱がさずにするセックスこそ女子高生と援助交際するときの醍醐味だしね。
先生が覆いかぶさってきた。あたしは膝が肩にくっつくほど体を折り曲げた。
挿入がグッと深くなる。
「ああああ……」
中イキしたばかりで敏感になっていたあたしはすぐに高原状態にはいった。
快感に身をよじって逃れようとするけど、体重をかけられて押さえつけられてるから動けない。背中を反らせると快感が倍増した。
「気持ちいい?」
そう訊かれて、あたしはぶんぶんと首を縦に振った。
「はあ……はあ……」
答えることができないあたしの唇をキスで塞いで深いピストンを始める先生。
心臓がバクバクして苦しい。全身から汗が吹き出す。
先生の動きが速くなっていく。
「う……、くぅ……」
ふわっ、と快感が広がって、あたしはイッた。落ちていくような感覚。
同時に先生が動きを止めた。アソコの中でアレがビクンビクンと脈打ってる。
ふたりとも息を止めて、体をピクピクさせながら、全身を満たす気持ちよさを味わった。
先生はあたしの中から出ていくと、髪をなでながらやさしくキスしてくれた。
あたたかい感動につつまれた。
担任の先生と教え子の女子高生という関係を越えて、あたしたちは恋に落ち、そして結ばれたのだ。女の子はやさしくてかっこいい先生を好きなってしまい、誰にも相談できずに苦しんでいた。男性教師は生徒を好きになってしまったことを後ろめたく思い、この恋を忘れようと努力していた。でも女の子の告白で互いの気持ちを知ったふたりは、体を求め合い、愛を確かめ合った。きっとふたりは幸せになれるのだろう。
「とっても素敵だったよ、一条さん。ねえ、レイプするよりこっちの方が断然いいと思わない?」
「ああ、そうだな。そのとおりだ。沙希ちゃん、延長してもいいかな。もう一回、きみを抱きたい」
一条さんが枕の下からピンクの封筒を取り出した。
「わかった。じゃあ、こんどはブレザーの制服を着てあげるね」
あたしたちはちょっと休んでから二回戦を楽しんだ。そのあとは夕方まですこし眠った。
夕食は下のレストランで一条さんがごちそうしてくれた。
お店を出るとすっかり暗くなっていた。一条さんとのセックスが楽しかったから、これから誰もいない家に帰るのかと思ったらさみしくなった。それでつい、
「まだ帰りたくないな……」
と、つぶやいてしまった。
「じゃあ、今夜は泊まっていくか?」
「えー? あたし、けっこう値段高いよ? 一晩あたしを独占したいんだったら――」
「これで足りるかい?」
一条さんがポケットから例のピンクの封筒を三通出してみせた。ちょっと驚いたけど、あたしのことをそんなに気に入ってくれたんなら、素直にうれしい。
「わかった。朝まであたしを自由にしていいよ。何回してもいいし、フェラチオもしてあげる。生はダメだけどね」
こうしてあたしと一条さんは、こんどはピンクの部屋のお姫様ベッドで、夜遅くまで愛し合った。一条さんは煙も出ないほど精液が枯渇してしまい、あたしも煮込みすぎのシチューみたいになってしまった。あたしたちはふたりとも心地よい眠気を感じながら、全裸で抱き合った。
「十五歳の幼い体を堪能できた?」
「昼間もそう言っていたが、高一だろ? 早生まれだとしても――、いや、今日は三月の二十五日だぞ。ということは一週間以内に誕生日を迎えるわけか。いつだ?」
「それは個人情報でーす」
「言いたくないか。明後日の週末にミーナちゃんを呼んでいるんだ。沙希ちゃんも来て誕生日のパーティーをするのはどうだ?」
「そーゆーのいいから。それより大丈夫? あたしがぜんぶ搾り取っちゃったけど、ミーナちゃんを楽しませてあげられるの?」
あたしはまどろみながら、一条さんのちいさくなったアレをにぎにぎした。
「ミーナちゃんはどんな気持ちだったんだろうな。このベッドで、俺たちがいま見上げている天蓋を見ながら父親に犯されていたとき」
「あなたが忘れさせてあげるんでしょ? あの子のこと、大切に扱ってあげてよね」
そこまで言ってあたしはまぶたを開けていられなくなり、そのまま眠りに落ちた。
[援交ダイアリー]
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