第5話 ときめきバージンラブ (04)
でも、うれしい。
栄寿さんと見つめ合った。好きだという気持ちが体の奥から溢れてくる。
目を閉じる。
キスされた。
わたしのほうから舌を入れる。
胸の鼓動が一気に高まった。
舌を絡ませる。
唾液が混じり合う。
栄寿さんの舌が入ってきた。
わたしの舌が吸いだされた。
息苦しくなって唇を離すと、目を開けた。唇がふたりの唾液で濡れていた。とろんとした目で栄寿さんを見つめながら、つばを飲み込んだ。栄寿さんの唾液も飲んじゃった。ちょっと恥ずかしくなって、照れ笑いした。
「次はどうするの?」
「悪い子だな」
肩にかけたままだったポシェットをはずされた。
右手をわたしの服のボタンにかけた。左手でわたしの肩を抱く。その体勢だと、逃げられないように押さえ付けられているみたいな感じ。捕まったお姫様みたいな気分で興奮しちゃう。
超ミニのフリフリワンピースドレスのボタンがゆっくりとはずされていく。
すこしずつ、下着が見えてくる。白いレースで縁どりされたピンクのキャミソールに、イチゴ模様でリボンとフリルのついたピンクのワイヤレスブラ。栄寿さんも気に入ってくれると思って選んだけど、どうかな。
ボタンをぜんぶはずすと、栄寿さんがスカートの裾を持ちあげた。バンザイをして脱がせてもらう。
わたしはダブルベッドの中央に移動して、脚を伸ばした。シーツに肘をついて上半身をささえる。ちょっぴり恥ずかしい気持ちもあるけど、目で栄寿さんを誘った。
栄寿さんがはいよってきて、両手を伸ばすと、タイツのゴムに手をかけた。タイツを脱がせてもらえるよう、お尻をすこし持ち上げた。
そーっと、白いタイツが引き下げられていく。太ももがあらわになり、ひざ小僧が顔を出した。ゴムがちょっときついけど、栄寿さんはゆっくりと丁寧に足先からタイツを抜き取った。
すごく優しく扱ってくれてる。
すごく大切にしてくれてる。
栄寿さんに熱い眼差しを向けると、栄寿さんもすこし照れたように笑った。栄寿さんも興奮してきてる。でも、きのうみたいに焦って乱暴にしたりしない。がまんしてくれてるのかな。
恋人にはしてもらえないかもしれない。
けれど、すごく愛されてるって感じるんだから、これで十分だ。
「かわいいよ、莉子ちゃん」
何も言えなくて、ただ照れるだけ。
またキスされた。
目を閉じて、ベッドに寝そべった。キスをしながら栄寿さんが体を重ねてきた。
キスが激しくなっていく。栄寿さんの鼻息がかかった。パパや悠里とするキスとは違う。男と女のキスだ。
唇を離したとき、頭がぽーっとなって何も考えられなかった。
キャミソールの肩ひもをはずされた。栄寿さんにうながされるまま、肩ひもから腕を抜いた。キャミソールが下げられていくのをぼんやりと感じた。
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