仰向けにベッドに横たわって、空を見上げた。
穏やかな午後。
心配も不安もなかった幼い日々に戻ったような感じがした。
体が興奮しているのに、心は安らいでいる。そんな不思議な感覚。せつなくて涙がにじんできた。
お父さん……。
栄寿さんがお父さん……。
お父さんにセックスしてもらえる……。
「えぐっ」
思わずしゃくりあげた。
やだ、もう。泣いちゃうよ、わたし。
キャミソールを脱がされていくあいだ、わたしは両手で顔を覆ってすこしだけ泣いた。
「心配しないで。これはうれし泣きだから」
ブラジャーとパンツだけの姿にされたあと、サイドポニーに髪を結んだ白い大きなリボンをほどかれた。ヘアピンもはずされた。
きょうは全裸にされるんだな。きのうセックスしたときは、ニーハイとヘッドドレスを身につけたままだったけど。
目を開けると、いつのまにか栄寿さんは服をぜんぶ脱いでいた。パパと違ってあまり筋肉はついていない。腕も細くて童顔だから、お父さんというよりお兄ちゃんと言ったほうがしっくりくる。無理もない。ママを妊娠させたとき、お父さんはまだ小学生だったんだから。
お父さんの股間に目をやった。勃起したアレがまっすぐ上を向いていた。
ヘンな形!
パパのアレなら、一緒にお風呂に入ったときに何度も見たことがあるけど、勃起したものを見たのは栄寿さんのが初めてだ。栄寿さんは体毛は薄いけど、ソコだけは黒々と毛が生えている。草の茂みから何か別の生き物が顔を出しているように見えた。
悠里の子供のおちんちんとも形が違う。亀頭……、って言うんだよね。なんとなく内蔵がべろんと剥き出しになっているようないかがわしさを感じさせた。
あんなものが股の間についてるなんて、どんな感じがするんだろう。普段、じゃまにならないのかな。
栄寿さんが覆いかぶさってきた。
髪をなでられながらキス。
お腹に栄寿さんの体温を感じる。
アレが太ももに当たって、なんだかくすぐったい。
栄寿さんの唇が首筋から肩へと移動していく。
ひゃうんっ。感じちゃう。
ブラジャーごしに胸にキスされた。反対の胸を片手で掴まれた。ワイヤーが入ってないやつだからブラごとおっぱいを揉みしだかれる。
肩ひもをずらされ、背中のホックもはずされた。カップがフッと浮き上がるような感じがして、乳房が解放された。
栄寿さんが鼻でブラジャーをずらして、乳房にキスをした。そのまま両手でブラジャーをはずされた。
胸があらわになると、栄寿さんがキスを中断して、ふくらみを見つめた。じっくりと品定めされてる気がして恥ずかしいよ。
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