ようやくギリさんはキスを終え、自分のおでこをあたしのおでこにくっつけると、キスの余韻に戸惑うように、ゆっくりと息を吐き出した。
「ごめん、沙希ちゃん」
「どうして謝るんですか? あたしはキスしてもらえてうれしいです。キスだけでこんなにうれしいなら、キスの先に進んだらどうなっちゃうのかな。ギリさんにもうれしいって思ってほしいです。それとも、やっぱりあたしの体は汚いですか?」
「そんなことない。沙希ちゃんはぼくがいままで出会ったなかで一番かわいくて純粋な女の子だよ」
「体でつながりたい。誰かを信じて愛する気持ち。思い出させてください。きっとギリさんにしかできない。助けてください」
ギリさんはしばらく逡巡したあと、覚悟を決めたようだ。
「服、脱がせるよ?」
そう言って、ギリさんがあたしのスクールセーターを脱がせた。ブラウスのボタンをはずしながら、スカートのファスナーをおろし、あたしの腰を上げさせて、スカートを脚から抜き取った。ついでブラウスを脱がされ、ブラをはずされた。
パンツとハイソックスだけの裸体をギリさんに見つめられた。恥ずかしくなって、手で股間と胸を隠した。
ギリさんが照明のリモコンを操作して、照度を落としてくれた。やさしい空気。薄暗いけど、互いの表情はわかる。あたしのパンツが濡れてるのも。
あたしたちはベッドの中央に移動した。またキスを交わす。何度もキスを繰り返しながら、ギリさんが自分の服を脱いでいった。
全裸になったギリさんが、あたしをゆっくりと押し倒し、あたしたちは体を重ねた。熱い体温を感じる。硬くなったアレがあたしの太ももをくすぐってる。中年太りというほどではないけど、ちょっとぷよぷよしたお腹があたしのお腹に密着した。そんなところもお父さんを思い出させた。
「思ったとおり、すごくきれいだ。沙希ちゃんの体。ちっとも汚くなんてないよ」
「でも、まだ一番汚いところを見てないよ」
「そうだね。じゃあ、沙希ちゃんのココがどんなにきれいで魅力的か、確かめてみよう」
そっとパンツを下げられた。愛液が糸を引いてる。何も心配しなくていいよ、と言うように微笑んでくれた。あたしはかえって不安になった。あたしのアソコは何十人もの男の人に犯されてる。汚いに決まってる。
ギリさんが「おやっ」という表情を見せたので、あたしは体を緊張させた。
「つるつるだね。すごくかわいい。きれいだよ、沙希ちゃん」
あたしはパイパンだ。剃ってるわけじゃなくて、生まれつきはえてない。腋毛もないし、体毛も薄いからムダ毛の処理をしなくて済むのは楽だ。だけど、アソコにぜんぜん毛がはえてこないのは、心も体も壊れてるせいじゃないかって思う。
ギリさんはいたわるように微笑んで、そのままパンツを足首までずり下げた。パンツを抜き取ると、ソックスも脱がされた。
「大丈夫。もっとよく見せてごらん。沙希ちゃんの大切なところ」
両足を広げられた。反射的に脚を閉じようとしてしまった。でも、ギリさんの力強い手で阻まれた。怖くて目を閉じた。
「きれいだ」
アソコに熱い息を吐きかけられた。
「恥ずかしいよぉ……」
一瞬、やわらかいものがアソコに触れた。ギリさんの舌だ。探るように何度か軽く触れられたあと、なでるように花びらを舐められた。
恥ずかしさに脚を閉じようとしたけど、ギリさんが太ももを押さえつけてる。
クンニなんて援交でいつもされてるのに。
どうしてきょうはこんなに恥ずかしいのかな。
なんだか緊張してしまう。
両手を口元に当て、目をぎゅっと閉じた。
ギリさんの舌の動きが大胆になる。
クリトリスにはまだ触れない。
尖らせた舌先で強くつんつん刺激されたかと思うと。
舌全体をぺっとりとアソコに押し付けられたりして。
たまにお尻の穴の近くまで舐められて。
そのたびに体を固くした。
あたしの股間。あふれでてくる愛液。ギリさんの唾液。すっかり水没だ。
アソコに舌を入れられた。
やわらかい舌で浅くピストンされた。
「ん……。あん……」
何度か軽くイッたら、クリトリスも解禁。
快感のボルテージも急上昇。
やわらかくて温かい舌が、アソコからクリトリスまでを舐め上げる。
[援交ダイアリー]
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