第2話 リスキーゲーム (06)

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「やだ。やめてください、先生」

「どうなんだ。本当はセックスしたことあるんじゃないのか?」

「そ、それは……」

まただ。また同じセリフだ。あたしはバージンという設定だから、ここはきっぱり否定する場面だ。だけど、過去の体験がオーバーラップしてうまく演技できない。

「怪しいぞ。もっとよく調べる必要があるな」

「いやだ。やめて。離してください」

ベッドに押し倒されて、馬乗りにのしかかられた。

しゅるっという音がして三角タイをはずされた。両手を上にあげさせられた。腕が痛くなるほど抵抗した。だけど、押さえつけられた両手はびくともしない。三角タイを使って、両手を頭の上でベッドの手すりに縛り付けられてしまった。きつく縛られたので、簡単にはほどけそうにない。

何度も経験した強姦の絶望感がよみがえる。

心臓の鼓動が体を震わせるほど激しくなった。

田辺さんは構わずあたしに体を重ねて、キスしようとしてきた。

「やだっ。キスはしないで! キスはダメ!」

キスは恋人とするものだ。いくらカッコよくても、女子高生をレイプしてみたいなんて言う人とキスはしたくない。援助交際だからってすべてを許したわけじゃない。

顔をそむけてキスを拒んだけど、あごをつかまれて強引に正面を向かされた。

「やけに嫌がるじゃないか。もしかしてファーストキスなのか?」

演技でキスを嫌がってると思われてるんだと気づいた。でも、あたしが『バナナ』と言おうとして口を開きかけたとき、キスで口をふさがれた。

「んんっ……」

強引に舌をねじ込まれた。

いやだ。こんなのいやだ。これじゃ、ほんとのレイプだ。

でも、『バナナ』と言うのは思いとどまった。

「これからじっくりとお前の体を調べてやるからな」

そうささやきながら、田辺さんがこんどは首筋を舐めた。

「ひいいっ」

思わず悲鳴を漏らすと、田辺さんは冷酷な笑みを浮かべた。いやがる少女の姿に興奮しているんだ。男の人には女の子をレイプしたいという願望があるのは理解している。もちろん大抵の人は妄想するだけだし、田辺さんだってそうだろう。田辺さんが言ったとおり、これはただの遊びだ。あたしだって楽しめるはずだ。

『バナナ』と言いさえすればいつでもやめてもらえる。心配ない。

だけど、怖い。怖いよぉ。

ふたたび乱暴にキスされた。

ちゅぱちゅぱと音を立てて吸われた。

なんとか田辺さんの体を押しのけようと力いっぱいがんばったけど、だめだった。

本気で抵抗しているのに、やっぱり男の人の力には勝てない。

縛られた手首に三角タイが食い込むだけだ。

「やめてくださいっ。ああん、やだぁ。こんなの、やだぁ」

胸当てのスナップボタンをはずされ、首筋から鎖骨のあたりを舐められた。

脇のファスナーをあげられ、セーラー服の上衣をまくりあげられた。

おなかと脇腹を撫でまわされた。

ブラジャーのホックをはずされ、カップを上にずらされた。

浅い胸の谷間に顔を押し付けられ、匂いをかがれた。

「たまらねえ。女子高生の匂いだ。くらくらする」

「やめてよ! 変態! 変なことしないで」

露出した肌のあちこちを舐めまわされた。スカートの中に手を入れられ、太ももを撫でられた。その手がパンツの上からアソコに触れた。

「いやぁぁっ。そこはダメ。お願いだから、そこは許して」

「そこ? そこじゃあわからんな。どこがダメなんだ?」

「う……」

「おまんこ、だろ? はっきり言ってみろ。言わないと指を入れるぞ」

黙っていると、パンツを膝までずり下げられた。

田辺さんの指がワレメに触れた。あたしの体がビクッと反応し、愛液がたれた。

「やめてください……。お願いですから……。お……、お……こ、は……」

「聞こえないぞ。本当は指を入れられたいんじゃないのか? ほら、はっきり言え」

愛液でぬるぬるするアソコを指先でもてあそびながら、田辺さんが命じた。

「おまんこは……許してください。沙希のおまんこに触らないで」

「ふっふっふっ、ダメだ。おまんこもおっぱいも、ちゃんと検査してやるからな」

田辺さんは着ているものを脱いで全裸になった。ベッドの上で膝立ちになって、股間にそそり立つモノを見せつけた。大きい。どす黒い先端からは透明な液が滴っている。

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