誰もいない図書室。矢萩は勉強会だと騙して、操を呼び出す。
『相沢ぁ、お前の胸は高校生にしては大きすぎるようだな。こんな大きなおっぱいは校則違反の疑いがあるぞ。どれ、ちょっと先生に見せてみろ』
『そんな、あたしの胸がDカップなのは、この天然パーマの髪と同じで生まれつきです。校則違反なんてしてません』
『だからぁ、違反してないかどうか確認するから、ブラジャーを取れ』
『いやあ、返してください、あたしのブラジャー』
『ふーむ、どうやらパットを入れて膨らませているわけじゃないようだな。ということはそのおっぱいを検査しなきゃならんなぁ、フヒヒヒ』
『ああん。先生、ダメですぅ。おっぱい揉まないでください』
『あああ、若い女の肌はいい触りごこちだ。確かにお前のおっぱいがでかいのは生まれつきのようだな。しかし、このスカートの短さは犯罪だぞ。少しでも屈んだりしたら、パンティが丸見えだろうが。それとも、お前は男子を欲情させようとして、わざとパンティを見せているのか』
『ちがいます、見せてるわけじゃありません。見えちゃうんです』
『いかんなぁ。これは明らかに校則違反だな。よし、そうだ、パンティをはいているからパンティが見えてしまうんだ。このけしからんパンティは、ブラジャーと一緒に先生が預かっておく』
『やだやだ、返してください』
『がははは、今日の授業は下着なしで受けろ』
そこまで考えて、真琴は固まった。眉間にしわをよせて、シャーペンで頭を掻く。
(いや、それはないな。『がははは』はない)
公平に見て、矢萩がハンサムなだけでなく教師としても優秀で、下品な笑い方をしないということは、真琴も認めないわけにはいかなかった。しかし矢萩も男だ。男である以上、操の豊満なバストに欲情するはずだ。
操の胸はDカップだったっけ? どう見てもCカップ以上なのは確かだが。などと考えながら、真琴は自分のAカップの胸を呪った。
誰もいない図書室。矢萩は勉強会だと騙して、操を呼び出す。
『せ、先生。その、肘が、あ、あたってるんです、けど……』
『うん? 肘がどこにあたってるって?』
『その、あたしの、お、おっぱい……、に……。これじゃ勉強に集中できません』
『すまんすまん。相沢はおっぱいが大きいからな。でもな、相沢。勉強も大事だが、勉強だけじゃダメだぞ。世の中にはもっと大切なこともあるんだ』
『もっと大切なこと?』
『うむ。今日はそれを相沢に教えてやろう。それにはまずブレザーを脱いでごらん』
『こうですか?』
『そう。次はスカートだ。先生も手伝おう』
『あっ、そこは……』
『ふふふ、そんなに固くならなくていいんだよ。少し揉みほぐしてあげよう。ほうら、こうすると、だんだん気持ちよくなってくるだろう?』
『あふん』
『さあ、もう少し薄着になってみようか。ブラウスを脱がせるよ。ほら。ああ、きれいなおっぱいだ。先生にもっとよく見せてごらん』
『先生、なんだかあたし変な気分になってきました。どうしちゃったのかな……』
『相沢は、オナニーをしたことはある?』
『あたし、そ、そういうこと、ちょっと分からなくて。数学なら得意なんですけど。大切なことって、オナニーのことなんですか? これからオナニーのやり方を教えてくださるんですか?』
『いいや。もっともっとステキなことだよ。でも授業に入る前に、先生も服を脱がなくては』
真琴が握り締めていたシャーペンが、ペキッと音をたてた。
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