第12話 エンジェルフォール (07)
藤堂先生も立ち上がって階段をのぼってきた。上着を脱いで、あたしの上着に重ねて置いた。スリッパを脱ぐと、あたしと並んで座った。
抱き寄せられてキスされた。
学校で先生といちゃつくときは、抱きしめられてキスされるだけ。おっぱいや太ももを撫でられる程度。
だけど、きょうはもっと大胆なこともできる。
軽いキスを繰り返すうち、先生が舌を入れてきた。
あたしは先生のねっとりした熱い舌を唇で甘噛みした。
先生の口に舌を入れようとすると、先生はあたしの舌を吸い出して、アイスキャンディーのようにしゃぶった。
互いの舌を絡め合い、唾液が混じり合った。
先生の呼吸が荒くなってきた。
ふたりの気持ちが高まっていく。
先生はあたしの肩を抱いて、もう片方の手でおっぱいを包み込むように撫でた。
ここまではいつもしていることと同じだ。きょうはもっと先まで行くんだ。
あたしは先生のベルトを緩めた。
先生もディープキスをしながら、あたしのブラウスのボタンをはずしてきた。
それからブラウスの裾をスカートから出すと、背中に手を入れてブラのホックをはずした。自由になった乳房がぷるんとカップを押しのけた。
キスをしたままマットに押し倒された。
学校でするセックス――。
先生も興味あるはずだと思ってたけど。
やっぱり先生もしたいと思ってたんだ。
恋人契約してからホテルに行ったのは一回だけ。家庭のある人だもんね。週末はなかなか時間が取れないんだ。平日の昼間はずっと同じ校舎内にいるわけだけど……。保健室のベッドを借りてセックスってわけにもいかないよね。でもでも! 授業中だったらどうかしら。誰にも見つからず、誰にもジャマされず。堂々と学校でセックスできるじゃない。こんなチャンスは見逃せないよ。
先生がのしかかってきて、激しいキスがつづく。
あたしと先生はキスの相性がすごくいい。先生のキスが好きだ。先生もあたしとのキスが好きだと思ってくれてたらうれしい。
胸の奥がうずいた。先生とキスすると、いつもこんなふうに胸が苦しくなる。
先生の右手があたしの乳房を揉みしだいた。
頭がポーっとなってきた。
ときどき体がピクンピクンと震えた。
ひときわ激しい快感が全身を駆け抜けて、あたしは体を硬直させた。
その様子に満足したのか、先生がようやく唇を離してくれた。
全身の力が抜けてしまった。あたしは弱々しく微笑んで、涙を浮かべた目で先生を見つめた。先生のやさしい目があたしを見つめかえした。
「そこの箱の中に紐が入ってるから。あたしの両手を縛って」
それは自転車の荷台に荷物を固定するのに使うゴムロープで、たぶん誰かの忘れ物。
先生は慣れた手付きであたしの手首を縛った。
たったそれだけで性的興奮が何倍にも膨れ上がった。
同時に奇妙な安心感を覚えた。
「藤堂先生……、あたしをレイプしてください」
スカートとペチコートを脱がされた。
先生もワイシャツとズボンを脱ぐ。
「子宮の奥まで先生の精液で穢して……」
あとで思い返せば恥ずかしいセリフも、いまは理性が吹っ飛んでるから平気。
それに先生はゴムを着けようとすると暴発しちゃうから、ナマでさせてあげないといけない。あたしだって先生とはナマでしたいし。
先生が覆いかぶさってきた。
乳房を揉まれ、乳首を舌で転がされ、アソコに指を挿れられる。
長い前戯がつづく。
ココロとカラダがとろけていく。
良き家庭人として生きてきた藤堂先生は、そんなに凝った愛撫はしない。女をイカせようというテクニックは使わない。女遊びする人じゃないから、そういうことに慣れていないんだ。先生の本領は緊縛プレイだし。だけど、先生の愛撫は愛情たっぷりですごく気持ちいい。
いつのまにか先生は全裸になっていて、あたしは大きくなったアレをぼんやりとながめていた。先生のアレは長さが十五センチくらい。ショウマのよりちょっと長い。カリが大きくて、どす黒い亀頭はカウパーで濡れていた。
脱がされたパンツが左脚に引っかかってる。
いよいよだ。
[援交ダイアリー]
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