ぴゅあぴゅあせっくす (07)
体を起こした恭介が、そーっとパンツをずり下げていく。きょうのためにおろした白の大人パンツだ。パンツは大量の愛液でべっとり濡れていた。
股間が無防備になったせいで心細さを感じた。恭介がふたたび抱きしめてくれ、キスされた。それだけで安心できた。
いま身につけているのは黒のニーソックスだけだ。恭介はすこし迷ったような顔をしてから、ニーハイに手を伸ばした。
「はいたままでもいいよ。そのほうが恭ちゃんが興奮するなら」
詩織がそう言うと恭介は心底びっくりしたような表情で目を泳がせた。
「ばか」
恭介にも知られざる性的な嗜好があるのだと知って、詩織はクスっと笑った。次の機会にもし恭介が望むなら、あのエロ本のように黒のパンティストッキングをはいてあげようと思った。
靴下を脱がされ、とうとう全裸にされた。
いよいよだ。
恭介が目覚まし時計の横にある小物入れに手を伸ばした。コンドームを取ろうとしたのだ。
「待って、恭ちゃん」
詩織は恭介の目を見つめて、
「わがまま言ってもいいかな? ゴムなしでしてほしいんだ。初めては遊びのセックスにしたくないから。ちゃんと中に出してほしい。一生に一度だけの大切なイベントだから、大好きな人にちゃんと穢されたい」
おかしなことを言っているだろうか? いや、そんなことはない。避妊の大切さはわかっている。でも、ゴムで隔てられていたのでは、本当に繋がったとはいえないように感じられるのだ。
恭介のすべてを体の奥に受け入れたとき、はじめて自分は愛する男のものになれるのだ、と詩織は思った。
「安心して、恭ちゃん。きょうは大丈夫な日だから」
安全日なのは本当だ。しかしまだ十七歳の詩織は生理の周期が不安定になることもおおい。万が一のリスクはある。それでもゴムなしで繋がりたいのだ。
恭介は何も言わずにしばらく考えたあと、かすかに微笑んで、コンドームに伸ばした手を引っ込めた。
「わかったよ、しーちゃん」
恭介はキスをしてから体を起こした。詩織の脚を開かせて、その間に入る。アソコが丸見えになり、詩織は恥ずかしさに思わず口元を手で押さえた。
アソコにアレの先端があてがわれた。
詩織は怖くなって、恭介から目をそらせた。
そーっと、アレの丸い先っぽが押し付けられた。その部分に恭介の熱い体温を感じた。
「あ……、あん……」
十分に濡れたアソコが恭介のアレを包み込んでいく。
入り口が広がっていくのがわかる。
ずぷり、っと、亀頭の部分が中に入った。
怖くて怖くて、ぎゅっと目を閉じた。
恭介が詩織の手を握ってくれた。
ゆっくり、ゆっくり、夕日が沈んでいくようにゆっくりと。
恭介が中に入ってくる。
すこしずつ、すこしずつ。
アソコが押し広げられていく。
――痛い。
恭介の手を握りしめた。
ひりひりする痛みがアソコに広がっていく。
同時に奥の方が圧迫されるような鈍い痛みが強くなっていく。
(うっ……、あうっ……)
詩織は目をぎゅっと閉じた。
恭介が動きを止めて、詩織を抱きしめると、キスをしてきた。
奥まで入ったんだ、と、わかった。
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