初めてのセックスをお父さんとした。
初めて恋をした相手がお父さんだった。
お父さん、もっともっと強く抱きしめて。
お父さん、もっともっと気持よくして。
お父さん……、お父さん……、お父さん……。
「あふぅん」
お父さんがわたしの首筋にキスをしながら、乳房を包みこむように手を添えた。人差し指と中指が乳首を挟みこむように、そっと触れる。
わたしが感じる場所は、きのうのセックスでお父さんにぜんぶ見つけられてる。
わたしは特に胸が弱い。ほとんど毎日オナニーしてるせいで、乳首が敏感になってるんだ。
お父さんはゆっくりと優しくおっぱいを揉み回し、指でそっと乳首を挟んだり開いたりした。
すぐに乳首が硬くなってきた。ぷくんと勃起した乳首を指で刺激されるたび、きゅんっ、きゅんっ、と感じる。乳房の奥に生まれたその快感は、だんだんと感じる範囲が広がっていく。背中、肩、腰へとゾクゾクするような気持よさが伝わっていくんだ。
お父さんは体のバランスを保つために、膝立ちになっていた。わたしは両脚を開いて、お父さんがそのあいだに入り、お父さんの膝の上に太ももをあずけた。
「ひゃーんッ」
お父さんがわたしの乳房を咥え、舌で乳首をねぶった。
もう片方の乳首も、指でくりくりと回すようにいじられた。
もう十分に高まっていると思っていた快感が、ぐんっと突き上げるように急上昇した。
いままでのオナニーでは感じたことのないほどの高みへと連れていかれる。きのうの初体験でもこんなに感じなかった。乳房の奥から快感がとめどなく溢れてくる。
怖い。
身を捩って逃れようとすると、お父さんが片手で肩を押さえつけた。
大丈夫、信じてる。
「あうう、いい! すごく……、はうッ、気持ち……いい……」
未体験ゾーンへ
怖いけど
行きたい
連れてって
お父さん!
「……ッ!」
わたしは背中を大きく反らせて、両脚を突っ張った。両手でシーツを掴んで硬直した。全身がぷるぷる震えた。
その状態が十秒ほども続いたかと思うと、体の力が抜けて、ガクッとベッドに落ちた。肺の中の空気をどっと吐き出して喘いだ。
快感の波はすぐには引かず、わたしはしばらく体をピクピクさせていた。
まだ前戯が始まったばかりなのに……。
いままでの人生でいちばん感じちゃった。
すこし落ち着いてから、うっとりとお父さんを見つめた。お父さんも愛おしそうにわたしを見つめてる。
お父さんの肩越しに青い空が見えた。子供のころから変わらない空だ。きっと、わたしのこともお父さんのことも見守ってきた。こうしてお父さんに抱かれることも運命だったんだと思う。
このセックスのあとで、娘だと打ち明けよう。
だから運命の神さま。わたしとお父さんを幸せへと導いてください。
お父さんのことが好きです。
つづく
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