第13話 目覚めた少女たち (11)
そんなわけで――。
いろいろなことがあったゴールデンウィークもとうとう最終日。
朝から穏やかに晴れた気持ちのいい日だった。
きょうは梨沙といっしょに藤堂先生とエッチなことをして過ごすのだ。
「お待たせ、沙希。どうかしら?」
「うん、すごくカワイイ」
駅ビルのトイレから出てきた梨沙は晴嵐高校の制服に着替えていた。ライトグレーのブレザーにチェックのプリーツスカートに白のニーハイ。
制服プレイをするなら晴嵐の本物の制服の方が藤堂先生も気分が盛り上がるというものだ。で、あたしが買ってきた新品を着てもらった。あたしも同じ制服に黒タイツ。学校で普段着ている自作カスタムじゃなくて、ノーマル正規品だ。なぜなら制服を着たまま縛られるから。破れるかもしれないし。
リボンタイだけは正規の無地のものとちがって、あたしはブルーのチェック、梨沙はエンジのチェックのものを付けていた。これだけでずいぶんオシャレになる。
梨沙は可愛い制服を着れてはしゃいでいた。この子が通う三ツ葉学園の制服はちょっと地味だもんね。
背格好も髪の長さも同じくらい。梨沙もかなりの美少女だから、ふたりで並んでいると通行人の視線を集めてしまう。
「藤堂先生はあと十五分くらいで到着だって。さっき連絡あった」
「ドキドキするぅ。縛られてするのってどんな感じなのかな」
「そんなにあせらなくても、すぐにわかるよ。あとさ、あたしも入れた3Pだってのも忘れないでよね。梨沙は3Pやりたいって言ってたでしょ」
梨沙は舞い上がってる様子だけど、先生はあたしも一緒なら梨沙と会ってもいいと言ってたんだから、あたしのことも気にしてほしいものだ。
「もちろん忘れてないよ。沙希の協力で念願の3Pを経験できるんだものね。沙希もドキドキしない? 女ふたりの3Pはしたことないって言ってたでしょ」
あー、そういえばそんな話をしたっけ。
あたしはほっぺたを掻きながら、
「実は、三日前に3P経験しちゃったんだよね。同じ学校の女の子と」
と打ち明けた。
「な……ッ、ちょっと、沙希ッ、わたしというものがありながらッ」
梨沙はあたしの肩を両手でつかんで揺すりながら、
「ウワキモノぉ~」
と拗ねてみせた。
「沙希の学校は共学だからなぁ。同級生の男の子ともエッチしてるの? それで3P?」
「そんなんじゃないよ。梨沙と知り合ったあとで仲良くなった子がいてね、その子があたしの影響で援助交際を始めたから。お客さんと3Pになった」
「晴嵐って割とレベルの高い進学校でしょ? 援助交際してる子がそんなにたくさんいるの? うちの学校ではそういう子に出会ったことないけど」
「たくさんはいないと思うよ。あたしだってその子以外には同じ学校で援交してる子は知らないもん。機会があったら紹介してあげる」
梨沙は落ち着きを取り戻してあたしから手を離した。
「で、沙希。3Pした感想は? どんな感じだった?」
「梨沙だってもうじきするんだから、楽しみは取っておきなよ。でも、男の人は大変だなって思ったね。でさぁ、実は梨沙に提案があるのだけれど」
「提案?」
「3Pもいいんだけどさ……。その……、あたしともしてみない? 女の子同士で……、レズビアンセックス」
「レズ……!?」
梨沙がびっくりした表情であとずさりした。
あれ、これは予想外の反応だ。
「あ、嫌だった? レズセに抵抗あるなら無理は言わないよ」
「嫌っていうか、沙希とそういうことになるのって、考えたことなかったから。でも、3Pだとそういうこともあるか……。わたし、ずっと女子校でしょ。だから女の子同士で付き合ってる子もまわりにけっこういるんだよね。で、告白されることもよくあるし」
「ああ、わかる」
まあ、梨沙は可愛いからそうだろうな。
「なかにはかなり強引な子もいて……。だから、ちょっと苦手というか」
うーん、女子校ならではの事情というのもあるんだろう。
「そっか。梨沙が乗り気じゃないならいいよ。誰だって苦手はあるし、気にしないで」
「あ、待って待って。確かに苦手だと思ってたけど、興味はあるんだ。初めての相手が沙希だったら、その……、してみてもいいかも。うまくできるか分からないけど」
あたしはうれしくなって梨沙の両手を握った。
「よかった。梨沙とセックスしたい。いっしょに気持ちよくなろうよ」
[援交ダイアリー]
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