第13話 目覚めた少女たち (05)
最初は軽くついばむようなキス。
それから求められるままにディープキス。
舌を入れ、絡め合い、吸い出して、甘噛みした。
美菜子ちゃんを愛しいと思う気持ちがどんどん高まる。
雲の上の存在だったあこがれの女の子と全裸でキスしてる。
美菜子ちゃんが求めてくれてる。
感動で泣きそう。
もっともっと気持ちよさを美菜子ちゃんと分かち合いたい。
「好きよ、美菜子ちゃん」
「わたしも好きです、沙希ちゃん」
その瞬間、美菜子ちゃんが大きく体をのけぞらせて、全身を硬直させた。目をギュッと閉じて、プルプル震えてる。十秒ほどその状態がつづいたあと、力が抜けて、どさりとあたしの腕の中に落ちた。
「んん……、ハァ、ハァ……、ん……」
荒い呼吸をしながら、また体を震わせる。
イッたんだ。
一条さんは満足げにアレを抜いた。まだ射精はしていない。美菜子ちゃんの腰をつかんでバックの体勢にする。
待ちかねていたという勢いで美菜子ちゃんが抱きついてきた。
押し倒されてキスされた。
我慢できないというふうで舌を入れられた。
ふたりの乳房が押し付けあってる。
美菜子ちゃんの体が熱い。
一条さんがバックでふたたび挿入した。
「あああ……」
美菜子ちゃんが快感に顔をゆがめた。
一条さんのアレが美菜子ちゃんの奥を押してる。
美菜子ちゃんも喘ぎ声を漏らしながら腰を振ってる。
「ああ……、んん……、はううぅぅ……、イイ……、イイィ……」
美菜子ちゃんはあたしの胸に顔をうずめ、襲ってくる快感の波に必死に耐えていた。
あたしは美菜子ちゃんを抱きしめて、子供をあやすように撫でてあげた。
やがて、あたしを抱く美菜子ちゃんの腕に力がこもってきた。
かすかな変化だけど、間違いない。
またイキそうなんだ。
一条さんは焦らず、一定のリズムで腰を動かしてる。
美菜子ちゃんはまだ中でイッたことがないって言ってた。
女は初体験の相手の男のことは忘れてしまっても、初めて中イキさせてくれた男のことは忘れられないものだ。あたしを女にしてくれたのはショウマだった。美菜子ちゃんにとっては一条さんがその相手になるのかな。
美菜子ちゃんの快感がどんどん大きくなっていくのが感じられる。
そして、とうとう――。
「あ……、あ、あ、ん……、んんん……、……ッ。……ッ」
ふたたび美菜子ちゃんが体を硬直させた。
あたしをギュウッと抱きしめ、胸に顔を押し付けてくる。あたしの腕の中でプルプル震えてる。美菜子ちゃんの全身から汗が噴き出した。快感の津波に飲まれて、意識が遠のいてくのが見て取れた。
泣いてた。
しあわせそうな泣き顔。
一条さんが出ていくと、美菜子ちゃんはぐったりとベッドに崩れ落ちた。
あたしは美菜子ちゃんの髪を撫でて、キスをした。
よかったね、美菜子ちゃん。いまは余韻に浸っているといいよ。
驚いたことに一条さんはまだ射精していなかった。女の子ふたりの3Pは男性の負担が大きいというけど、実際どれくらい大変なのかは女のあたしには分からない。
「こんどは沙希ちゃんだ」
と言いながら一条さんがあたしに手を伸ばした。
放心状態の美菜子ちゃんの隣に仰向けに横たわると、一条さんが体を重ねてきた。
「沙希ちゃんに会いたかった」
「話したいことがあるってことだったけど?」
「きみのことが好きだ」
そう言ってキスしてきた。
右腕で肩を抱かれ、左手があたしの右手を握って指を絡めてくる。
舌を入れられ、甘噛みされる。
それだけでうっとりした気分になる。
「俺は沙希ちゃんが好きだ」
[援交ダイアリー]
Copyright © 2021 Nanamiyuu