則夫さんはあたしの乳房を揉みしだいた。ベビードールの薄衣ごしに乳首をいじられると、またたく間に勃起してくる。則夫さんは唇を離すと、硬く尖ったあたしの乳首を、ベビードールの上から口に含んだ。
「あん、ん……」
ナイロンとポリエステルでできた布地は少しざらついた感触だ。熱い舌でねぶられると、則夫さんの唾液で布が湿り気を帯びてくる。
アソコが熱い。どんどん濡れてくる。
レオくんとのセックスの余韻もまだ醒めていない。シーツにはレオくんの体温が残っている。さっきまでレオくんに抱かれていたベッドで、今度は夫に抱かれているんだ。そのことがあたしを興奮させた。
「則夫さん、大好き」
レオくんに聞かせるように言う。
則夫さんの手がGストリングの申し訳程度の布切れの中に入ってきた。Gストリングはもう愛液でべっとり濡れている。
「やっぱりきょうの奈緒美は変だな。もうこんなになってる。この下着は俺のために買ったのかい?」
ズキンと胸が痛んだ。このベビードールはレオくんからプレゼントされたものだ。レオくんに抱かれるために着たものだ。則夫さんは何も知らない。でも、この胸の痛みさえ快感になる。どきどきする。
「メイド服のほうがよかった?」
「いや、このランジェリーもすごくかわいい」
両方の乳首を舌と指で攻められ、太ももを撫でられる。レオくんとのセックスでとっくに柔らかくなっているあたしの体は、もう準備ができていた。でも、則夫さんは前戯に時間をかけるたちだ。いつも挿入前に何度も絶頂に達する。じっくりと丁寧な愛撫は、レオくんの乱暴で激しい愛撫とは違っていた。
いつもなら則夫さんの手がアソコに伸びるのはもっとあとだ。首筋や太ももから愛撫を始めて、焦らされたあたしががまんできなくなっても、まだ焦らす。それが則夫さんのやり方だった。でも、あたしがいつも以上に昂ぶっているのを察知したんだろう。則夫さんがスリットに指を這わせた。
「ああ、ああんッ」
則夫さんがGストリングを脱がせた。アソコから甘い匂いが立ちのぼった。あたしの愛液の香りだ。
レオくんに詰め込まれたクリームの匂いも混じっているのかもしれない。アソコの中までは洗っていない。シュークリーム二個ぶんのカスタードクリームと生クリームを詰め込まれてかき混ぜられたんだ。そして、レオくん自身の放ったクリームも。レオくんに絞られて吸われたけど、まだ残っているに違いない。
あたしは体内に残っているクリームが漏れてくるんじゃないかと心配になった。則夫さんはクンニリングスをしないので、則夫さんが間違ってレオくんの精液を舐めてしまうようなことはないだろうけど。
則夫さんの指が勃起したクリトリスに触れた。
「あううぅぅっ」
堰を切ったように快感の波が全身に広がっていく。則夫さんはクリトリスをくりくりと指で撫で回したり、軽く弾いたりした。そのたびに電流が体を駆け抜けた。乳首への愛撫も続いている。
膣から背骨を伝わった快感が、乳首から則夫さんの体を通ってまたクリトリスに循環するような感じがした。ぐるぐる回ってどんどん気持ちよさが膨らんでいく。
じゅんッ、と愛液がさらに溢れでた。
体の中がふわふわする。
頭の中はとろとろだ。
アソコに指を入れられた。前戯は則夫さんの方がレオくんより上手だな。レオくんはちょっとせっかちだったもの。
則夫さんはまだあたしを焦らす。奥を指でくいくいと押されて、あたしは脚をがくがくさせた。
「あん、ダメッ。そこ、だめッ」
あたしはシーツを掴んで、全身を硬直させた。体中の毛穴が開いて汗が噴き出した。次の瞬間、しゅわしゅわぁっと全身の力が抜けた。落ちていくような感覚。
「う、ううぅ……」
Gスポットの快感に、あたしはぐったりとベッドに沈み込むと、涙ぐんだ。
[新婚不倫]
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