なんだ……、これ……?
いままで感じたことのないイキ方。
恥ずかしさでイッてしまったんだって気づいた。
メンタルでのイキ方にもいろいろあるんだな……。
硬直が解けたすきに田辺さんに腕を引っ張られて、前のめりになった。
そのせいで奥まで挿入してしまった。
「あうぅぅッ」
あわてて両腕に力を入れて体をささえた。
「ん……っ、ああっ……」
一度イッてしまうと快感が止まらなくなった。
田辺さんが手を離した。倒れ込もうとしたあたしの胸を両手でささえた。
「はううぅぅっ」
乳房を揉まれた。その手に体重をのせると腰を動かしやすくなった。
ピストン運動ではなく、前後に腰を動かす。
アレが子宮口までとどいてる。
あたしが腰を動かすたび、ぐいぐい押される。
田辺さんは動いてない。
田辺さんのアレを使って、あたし自身がアソコの奥を愛撫してるんだ。
あたしが快感をむざぼるところを見られてる。
恥ずかしくてたまらないけど、もっと気持ちよくなりたい。
「あ……、あ……、あぁっ……」
快感の波が押し寄せてくるのを感じて思わず身構えた。
怖い。
イクのが怖いと感じるなんて久しぶり。
「ううぅ……、う……、ぐ……、……!、……!」
体じゅうの細胞が沸騰するような感覚。
宙に浮かんでるような感じ。
頭の中が真っ白になる。
全身が固く硬直した。
息ができない。
快感の津波に飲み込まれて翻弄される。
「あッ、あッ……、あふぅ……」
ようやく息を吐き出すことができたかと思う間もなく、
「ああぁっ、あ、あ……、あぅッ、あぅ……」
次の波に飲まれてまた体を突っ張った。
溺れて、息も絶え絶えになって。
もう何も考えられない。
アソコを田辺さんのアレに押し付けて、腰をぐりぐり動かして。
そのままどれだけの時間が過ぎたのか。
何回イッたのかわからない。
とうとう腰に力が入らなくなって、体に力が入らなくなって。
気がつくとすすり泣きしてた。
あたしは体を倒して田辺さんの胸に抱きついた。
田辺さんの筋肉質の体は汗ばんで、すこしひんやりしていた。
おっぱいを田辺さんに押し付ける。
「もう……、動けない……」
鼻をすすりながら、弱々しく訴えた。
田辺さんがたくましい両腕であたしをぎゅうっと抱きしめてくれた。
ふたりの汗の匂いに包まれた。
「がんばったな、沙希。すげーキレイだったぞ。あとは俺にまかせろ」
そう言うと、田辺さんが腰を動かしはじめた。
ふたたび快感の渦に飲み込まれた。
あたしは両手で必死に田辺さんの肩につかまり、ぎゅっと目を閉じた。
田辺さんの息が荒くなる。
リズミカルな動きでいちばん感じるところを押してくる。
涙がとまらない。
「気持ちいいぞ。沙希の体、最高だ」
愛おしさでいっぱいになった。
「はうううぅぅぅっ……、はうううぅぅぅっ……」
田辺さんの動きがひときわ速くなった。
「うおーっ! 沙希ィ!」
苦しくなるほど強く抱きしめられた。
アソコの中でアレが脈打ってる。
そのしあわせを感じながら、あたしは気を失った。
[援交ダイアリー]
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