「あああっ、あああぁぁっ!」
怖いよぉ。
あたしの体、どうなっちゃったの?
イヤなのに。イジメられてるのに。
なのに、どうしてこんなに気持ちよくなっちゃうの?
「ああっ、イイッ……、あうう……、イイッ……、イクゥ……、イクゥッ……」
また頭の中が真っ白になりました。これがイクということなんでしょうか。涙を流しながら、はあはあと息を切らし、薄れていく余韻に体をぴくぴく震わせます。
でも、本郷さんは許してくれません。
いつの間にか本郷さんも全裸になっています。痩せて見えるけど筋肉質で、見ているとドキドキしてしまいます。その股間には、初めて見るアレがそそり立っています。学校で習ったのよりずっと大きくて、先っぽから透明な液を垂らしています。
本郷さんは本当にあたしをレイプするつもりなんです。
でも、そう思ったとたん、アソコがうずいて、愛液があふれてしまうんです。
「雪村さんはさっきから嫌がるフリをしているけど、本気では抵抗してないね? 本当はもっと気持ちいいこと、されたいんだろ?」
「そ、そんなこと……」
ショックです。本郷さんの言葉を否定できません。あたしは恐怖と同時に期待も感じていたんです。
大好きな本郷さんにならレイプされてもいい……。
そんなふうに思い始めていたんです。けれど、こんなふうに体だけ求められるのはイヤです。本郷さんにとって、あたしは性欲のはけ口でしかないんですか?
「雪村さんは俺のことが好きなんだろ? 仕事中も俺に熱い視線を送っていたからな」
そう言われて顔が熱くなりました。うつむいて唇を噛みました。
まさか、気づかれていたなんて。
「俺と雪村さんは言わば相思相愛だったのさ。俺はきみを自分のモノにしたい。きみも俺が好きだったなら、俺にレイプされてうれしいだろ?」
「そんなことあるわけないです! どうして……? あたしの気持ちに気づいていたのなら、どうしてこんなひどいことをするんですか? もっと普通にお付き合いするのじゃダメなんですか?」
「そんなのつまらないじゃないか。俺は雪村さんを徹底的に調教して、俺の命令ならどんな破廉恥なことでもする性奴隷に仕立てあげるつもりなんだ。それが俺の愛の形なのさ」
本郷さんがあたしのおっぱいを揉みながら、乳首をしゃぶりまわします。
ふたたび激しい快感に震えます。
アソコが熱くなります。
「ああんッ、ダメェッ……」
意識が朦朧となっていきます。
縄が肌に食い込む痛みさえ快感に変わっていきます。
「あッ……。ああッ……、はううぅぅっ、あうぅぅ……、イイッ……、イイッ……、イッちゃうぅ……、あああぁぁぁっっッ!」
おかしくなっちゃう……。
おかしくなっちゃう……。
あたし、おかしくなっちゃうよぉ……。
「俺のことが好きなら、言ってごらん。『あたしを犯してください』って。ほら」
「そんなこと……、言えません……」
「いいや、言えるさ。俺のことが好きなんだから。『犯してください、奴隷にしてください』。ほら、素直な気持ちを言ってごらん」
「あ、あたしは……」
「俺は雪村さんのことが好きだ。誰よりもきみを愛している。愛しているから、きみをもっともっと支配したいんだよ。それとも俺のこと、キライになった?」
「そんな言い方……、ズルイです」
こんなことされても、本郷さんのことを嫌いになれないんです。
想いを寄せる人に愛してもらえる。そう考えると、内心うれしいんです。
普通の恋人になれないのなら……。
たとえ性奴隷でも、そばにいさせてくれるなら……。
――本郷さんに犯されたい……。犯してください……。
「なんだって!?」
本郷さんの声で美琴は我に返った。
また声に出してしまっていたのだ。恥ずかしさのあまり、美琴は両手で顔をおおってしまった。いまのセリフを聞かれてしまったかもと思うと、気が気ではない。
「雪村さん……?」
「な、なんでもないです! なんでもない、何も言ってません」
夜のオフィスでふたりきり。相手は気になる年上のイケメン男性。
妄想が止まらない。
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