マタイ10:26-31
恐れるな、この世の力を
1.アサリオン
雀2羽を1アサリオンで買えるようです。1デナリは16アサリオンですから。1日の賃金(デナリ)を5000円として、312円くらいが1アサリオンとなります。
2.雀よりもはるかに優っている
わたしたちは、自分の生活の中で、いつも恐れや不安を 抱いています。そうなるのは、最も恐るべきものである神様をまだ知らないからだと、ある先生は言います 。わたしたちは、恐れなくてよいものに恐れてしまっているのです。信仰を与えられているのに、いつも不安を抱き、先のことに悩み、臆病になる。誰かと関係が悪くなると、その人は自分に対して何かいってくるのではないだろうか、影で なにか言っているのではないだろうかと、気になって、不安になる。そんなことは、誰でも経験しているのだと思います。
それでは「神様を恐れる」ということはどういうことなのでしょうか?
わたしたちが神様の御前に立つ 時、本当の自分が見えてきます。それは10章26節にもあるように、『「覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない』からです。
神様の前では、何を身にまとっていても、剥ぎ取られる、つまり裸となり、何ももっていない本当の自分、 弱い自分が暴露されるということです。わたしたちは、着飾ろうとします。その目的は、力や財産、功績。そして、見栄という飾りをつけて、自分を強く、華やかにみせるのです。
神様は、どんなに着飾っても「わたしの姿」を見透かしておられます。人を相手にしているときは、財産という武器や、知恵やお金を使ってよい思いをしてきたのかもしれません。しかし、神様の前では、通用しないのです。イエス様は28節で父なる神様のことを言われています。『むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。』
私たちは、「イエス様の守りを、忘れてはいないですか。?」「恐れをもって、イエス様に信頼しています か?」問いかけられているのです。
10:31のイエス様の『恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。』という言葉は、励ましと慰めの言葉です。
この箇所は、イエス様は もうすぐ自立して伝道に出なければならない弟子たちに向かって、語っています。イエス様が心配なさったのは、弟子たちが怖がってしまい、動けなくなってしまうことです。だから、 その弟子たちの心の中に生まれるに違いない、恐れを取り除くこうと、この言葉を与えたのです。
人が怖いのですか?。よっぽど神様の方が怖いのだから、神様に信頼してその守りに委ねなさい。あなた自身が着飾って、身を守ろうとするよりも、その方が安心なのです。
たった1アサリオンで買われる雀でさえも、神様のご意志がなければ、身(命)を落とすことはありません。ましてや、人です。雀よりも神様はあなた方人間を愛しておられるのです。あなた方は、その髪の毛一本でさえ神様は見ておられ、そして顧みられます。だから、恐れることは無いのです。