マタイ6:26-30

横笛のコンサート

2021年 828日 主日礼拝  

横笛のコンサート

聖書 マタイ6:26-30

牧師挨拶

 

 皆さんこんにちは、こちらの会場 経堂バプテスト教会の牧師で藤原と申します。

 

 今日は、コロナ過の中でのコンサートなので、密にならないように、主催者の方には人数の制限や、換気に特に注意をしてもらっています。皆様も、これから休憩に入りますが、その間も感染防止に注意を頂くよう、ご協力をお願いいたします。

 

 今日は、横笛のコンサートということで、17世紀から18世紀の器楽曲の演奏を楽しんでいただいていますが、この時代にフルートの元の形が出来たようです。このころは、フルートと言ったら縦笛のことでした。(後から横笛が入って来ると、横笛の方をフラウト・トラベルソと呼んで縦笛のフラウト・ドルチェと区別していました。)笛の歴史は、約4万年前の旧石器時代の骨製のホィッスルが見つかったほど古く、古代エジプトの壁画にもハープと一緒に縦笛が描かれています。聖書では、創世記のほぼ最初から笛が出てきますが、横笛はダニエル書にしか出てきません。ダニエル書は、紀元前7世紀の成立ですので、このころの中近東には横笛があったことがわかります。ところで、横笛は、バロック時代になるまではあまり合奏に使われませんでした。それが、時代と共に合奏用に改善された結果、3分割方式となり、長い筒の穴が円錐形になり、トーンホール(指孔)が増えました。そして、指が届かないトーンホールにキーを付け、その結果合奏に適するようになったそうです。作曲者や演奏者だけではなく、楽器職人もその音色や音程を作る技術のために切磋琢磨して、音楽の発展に大きく寄与していることもご理解いただけると幸いです。

そして、それを聞く私たちも、その作曲者、演奏者、製作者の織り成すアンサンブルの一部となります。そして、その空間をつかさどっているのは、神様であります。このコンサートの今与えられている空間を神様は、あらかじめ意図して用意されていたのです。

 

聖書 マタイ6:26-30には、神様が全て必要をご存じで、何でも用意されることが書かれています。

マタイによる福音書『6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。』

『6:28 なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。』

『6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、(中略)あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。』

 神様は、この演奏会に集まる人々を、そして準備にかかわってきた人々を祝福しています。少しだけ聖書のお話でした。どうぞ、今日は 残りのプログラムで楽しんでください。