サムエル記上
16:14-16,23

チャペルコンサート挨拶

2022年 2月 26日 チャペルコンサート挨拶

 聖書 サムエル記上16:14-16,23

 

「心安まるダビデの竪琴」

 

今日は、このチャペルコンサートにおいでいただいてありがとうございます。この経堂バプテスト教会の牧師の藤原と申します。まず、最初にお願いしたいことがあります。コロナの対策ですが、演奏者との距離やマスク、換気など皆様のご協力をお願いします。

 

 さて、今日のプログラムですが、ハープ奏者とチェロ奏者をお招きしました。生の楽器の演奏を聴く機会はあっても、ハープの演奏となるとさらに聞く機会が限られると思います。ハープと言う楽器は、エジプトやメソポタミアでは、紀元前4000年や3000年ごろにすでにあったそうです。ハープを奏でる様子が6000年前の絵に描かれていることから分かるのだそうです。聖書の中にも琴や竪琴が出てきますが、琴とあるのがハープ(harp)かリュート(lute)を指し、竪琴(κιθάρα)がライヤー (lyre)を指しているようです。今日はその竪琴について、聖書からイスラエルの最初の王であったサウルが、次の王となるダビデを召し抱えた時の記事を読んでみましょう。

16:14 主の霊はサウルから離れ、主から来る悪霊が彼をさいなむようになった。16:15 サウルの家臣はサウルに勧めた。「あなたをさいなむのは神からの悪霊でしょう。16:16 王様、御前に仕えるこの僕どもにお命じになり、竪琴を上手に奏でる者を探させてください。神からの悪霊が王様を襲うとき、おそばで彼の奏でる竪琴が王様の御気分を良くするでしょう。」・・・

16:23 神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。

 このダビデが奏でた竪琴のことを、サウルハープと呼ぶようになったと伝承されています。今日は、特別にお願いして、そのサウルハープも演奏していただくことになっています。約3000年前のイスラエルの王様サウルが、少年であったダビデの奏でる竪琴に癒されたことを思い起こしながら、聞いていただけたらと思います。 

 今日は、割と最近の皆さんが良く知っている作曲家の作品を中心に演奏していただきますが、私たちはこのコンサートも神様への賛美として、皆様にお届けしたいと願っています。しばらくの時間をゆっくり楽しんでください。