迫る締切、問われる宿題の意味


情報化・記録化が進んできた昨今、

大人でも問題になってきている

ことかもしれませんが、

『締切』を守らずに、やり過ごして、

『何とか』なることが、もう時代に

合わなくなってきているように

思えます。



昔であれば、えいやの精神論、根性論で、

徹夜して、何とか誤魔化してという

手段、方法も、『努力』として

見られていたかもしれませんが、

今後は締切を守らずに、遅れれば遅れるほど、

多くの人に迷惑をかけ、信用を失っていく

ことになるでしょう。



特に、『やりもしなかった』

ということに関しては、

最低評価を受けることでしょうが、

『やったけど、出来なかった、

 間に合わなかった』ということでも、

同様の評価・審査を受けることに

なると思います。



ましてや、SNSなどで、途中経過において、

『サボった』原因・証拠を残してあれば、

やりもしなかった方と同等の罰を受けても

致し方ないと思われることでしょう。



宿題の扱いに関して、

私立校・中高一貫校では、

昔は二極化、つまり、必ずやりましょう

と厳しく審査する学校・先生もいれば、

別に『テスト』で点数を取れるのであれば、

宿題をやるかやらないかは、

生徒の自由であり、自主性であり、

自己責任なのだから、やろうがやらまいが、

評価・審査しない、そもそも宿題など

出さないという学校・先生もまだおりました。



しかし、昨今の私立校・中高一貫校では、

『宿題』による学力の推移のデータも集まり、

『やった(出した)』方が、学力が上がった

という結果が出てきたのでしょう。



今では、私立校・中高一貫校では、

宿題の山・嵐かのように、

大量の宿題が出されているのが、

現状だと思います。



親御さん、ご家庭の方からしても、

『こんな量』の宿題を、部活動もやって、

習い事もやって、“できる”わけがない、

『時間』がないと思われることでしょう。



ですが、今年度以降は、異常なほどの量を、

どんどん出されることになると思います。



今まででもそうですが、それでも

その宿題以外のことを優先し、

時間が無い、忙しいで、やり過ごしてきた方は、

今年度以降、確実に淘汰されることになります。



そして、その宿題の量もさることながら、

内容、つまり本当に自分でやり、

自学自習をして、きちんと宿題を行ったか

どうかが問われるようになっていくと思います。



ですから、宿題を『やる』『やった』

『終わらせた』などは大前提で、

それは、『答えを丸写し』でも

“できる”ことなのだから、

『やらなかった』『やれなかった』は

論外とされることでしょう。



今まで、宿題は『加点』対象として見られてきた、

実際に親御さん、ご家庭の方の中には、

根強くそう思われているように思いますが、

今では宿題は“減点”対象になっています。



つまり、論外とされる、

宿題を『やらなかった』『やれなかった』は、

もうこの時点で、成績は1・2が確定で、

むしろ『テストを受ける権利がない』くらいの

重い罰になっていると思われます。



ですから、テストで70点、80点“程度”の

点数を取ろうとも、成績を1・2にする

学校・先生も増えてくると思います。



成績は平常点とテストの点数で、

掛け合わせることになりますので、

その割合が3対7や4対6となっている場合、

テストの素点は×0.7、0.6となり、

70点、80点では、50点を満たないとなります。



そして、平常点は0と評価された場合、

成績は1・2となるのが必至となります。



いやいや、出したり出さなかったりはしたけど、

遅れてでも出したり、『全く』やっていないわけじゃない、

何で平常点が0点なんだと言われる方もいると思いますが、

その場合、出さなかった、遅れて出したことに、

減点されている可能性があります。



つまり、出さなかった、遅れたことに対して、

今まで積み上げてきた平常点から、減点されていき、

成績として点数がつかなかったということになります。



今年度以降、学校・先生側が本気になった場合、

平常点も0点が最低評価でなく、マイナス評価、

つまり-5点、-10点として、テストの成績点から

差し引くようになったら、もうテストで90点、

100点といった点数を取っても、

成績をもらえなくなる可能性があります。



さすがにそこまでになるとは思いませんが、

今年度以降、その傾向が見られた先生・教科に

関しては、気を付けておくことをオススメします。



もし、そうなっている場合、宿題を出さない、

ノートを取らない、提出が遅れた、忘れたなど

ということをしている限り、成績は決して

上がらないことになるでしょう。



例え、定期テストでどんな点数を取ろうが。



話が脱線しましたが、そうなる可能性が高い、

この夏休みの宿題もそうですが、

普段の宿題でも、締め切りを守れるように、

よく考えて、なるべく事前事前にやって、

『終わらせて』おくことをオススメします。