一学期での面談・呼び出し


例年ですと、まだ一学期のことですから、

二学期、三学期があることを含めて、

先生や学校側は、『応援』を

してくれていたと思いますが、

学校によっては、この一学期の時点で、

『決断』を迫られる可能性があります。



複数教科において、『1』や『不合格』

といった結果を出してしまった場合、

もうこの時点で、進級・進学の意思を

持っていない、今後の修学についていけないと

判断される可能性があります。



あまりにもひどい場合は、進級・進学の

権利はく奪とまでされるかもしれません。



おそらく3カ月前の始業の段階で、

今年度の厳しさや進級・進学の要綱、

基準について、説明されていたと思いますが、

“それ”を『軽んじた』結果、出した答えとして、

今学期の点数、成績を取ったのだと、

学校・先生は思われることでしょう。



そうなった時、今回面談・呼び出しとなった

該当の生徒、親御さん、ご家庭は、

ある程度の『覚悟』をしておくことを

オススメします。



さすがに、残り2回の定期テスト、

1回の成績で、挽回できない点数、

成績を取ってはいないとは思いますが、

明らかに不可能と思える点数、つまり、

残りのテストは全て90点以上、

成績は5を、『複数教科』で

取らなければならない状況・状態と

なっている場合、おそらく学校・先生は、

転校・留学を勧めてくると思います。



今年度の授業の進度、難しさを考えますと、

この夏休みから本当に心を入れ替えて、

勉強一本で頑張るというのであれば、

通っている私立校・中高一貫校の授業で、

十分に『受験』に対応できますが、

そうでない場合、受験勉強が遅れるだけでなく、

学校に居る『時間』が意味を成さない時間となり、

『縛り付けて』しまうことになります。



他の生徒がいる手前、授業中に、

一人だけ特別に受験勉強を

させることもできませんので、

学校の授業を受ける気がないのであれば、

授業に出なくていいと言われてしまう

かもしれません。



そうすると、日中、『自宅』で

一人受験勉強を行うことになります。



今まで、自学自習を行えなかった方が、

いきなり自宅で、日中から、それも何時間、

十何時間も受験勉強を行うというのは

あまりにも現実的ではないと思います。



ですので、転校することを

勧められることになると思います。



もちろん、言い方が悪いですが、

部活動の活躍や授業料等を含めて、

学校・先生は『飼い殺し』して、

卒業だけしてもらうこと“も”、

歓迎されるかもしれませんが。



良心ある、また、今後のことを

真剣に考えている学校・先生であれば、

この時点で、転校を勧めてくると思います。



あるいは、別途、受験対策クラスを作るなど、

対応してくれるかもしれませんが、

『進学ができない』と決まっている

学校に通うこと、そしてそうなった原因

(実際にはちがいますが)、目の敵に思える、

学校の先生たちの教えを素直に聞けるかどうかも

考えなければならないことになるでしょう。



失礼ながら、これは、

お子さんの自主性を信じ、

自由に伸び伸びとさせてきた

親御さん、ご家庭の『責任』と

なりますので、親御さん、ご家庭が

よく考えて決断しなければならない

問題となります。



ここでまた、お子さんとの話し合いにおいて、

突き放すように、もう中学生なんだから、

高校生なんだから、『自分で考えなさい』、

でも『高校・大学』には行きなさいとなれば、

十中八九、あの言葉を言われることになります。



そもそも、自分が望んで

この学校に入学したわけじゃない、

今更、自分の進路を自分で決めろ、

さらに、その進路にしても、

条件をつけるなんて、矛盾している

と言われることになります。



これが、自由で伸び伸び、

自主性を重んじる教育方針の

私立校・中高一貫校において、

その教育方針に基づいて、

自分勝手に、自分の思い通りに

過ごしてきた方の、そして

厳しい言い方になりますが、

それを許した、それを認めてきた

親御さん、ご家庭の、教育の『結果』となります。



ストレートに言わしてもらいますが、

これは親御さん、ご家庭の責任であり、

今後の決断において、親御さん、

ご家庭が決めるのが最後の義務だと

思います。



先ほど、書いたように、今更になって、

お子さんに自分で決めろ、自分で選べと

突き放すのはあまりにも無責任です。



お子さんが通っている学校に入学させたのは、

そして、その学校での生活、各学期のテスト、

成績の『結果』を許してきた、認めてきたのは、

親御さん、ご家庭です。



言わば、お子さんが出した『結果』は、

親御さん、ご家庭の判断・決断の

積み重ねの『結果』でもあります。



これもまた言い方が悪いですが、

今まで散々問題を“放置”してきて、

今更、監督・指導を偉そうに行うなど、

子供達が反発するのは当然のことでしょう。



そうならないために、各学期のテスト、

成績の結果によって、学校・先生との

面談・相談があったにも関わらずの結果、

お子さんの出した『結果』を真摯に受け入れ、

『反省』すべきは、むしろ、親御さん、

ご家庭の方だと思います。



私立校・中高一貫校において、

進級・進学できなかった方と

親御さん、ご家庭の関係性は、

上記のようにこじれている

ことが多いように思えます。



家庭崩壊とまでは言いませんが、

少なからずお子さんの人生に

大きな影響を与えてしまったことは

事実であり、介入したタイミング、

物事がかみ合わなかったことは、

親御さん、ご家庭がよく考えなければ

ならないことだと思います。



かなり厳しい書き方になりましたが、

今年度以降、この傾向が増えていく

ことを考えると、他人のふり見てでは

ありませんが、一年次、二年次において、

よく考えられることをオススメします。