本当に無駄な知識・情報なのか考えてみる


意外なことに中学生でも、

小学校時代に習ったことを

忘れていたりします。



我々や親御さんの年代だと、

勉強しかしてないはずの子供が

なんでたった2、3年前のことに

習ったことを忘れるんだと

思う方もいると思います。



しかしながら、今の子は覚える情報と

得られる情報が我々の世代よりも

圧倒的に多いです。



情報処理といったパソコンの知識、

早い段階での英語教育、

当たり前のようになっていますが、

おそらく我々が習ってた時よりも、

複雑で、多量の勉強をしていると思います。



勉強している時間はともかく、

必要とされる知識・情報量は

あきらかに増えています。



その上、今ではTVは当たり前、

インターネットや携帯からの情報など、

膨大な情報を簡単に得ることができ、

まさに情報化社会・グルーバル社会を

象徴している世代だと思います。



そんなとき、大人であれば、

必要な知識を判断して、

情報を取捨選択できると思いますが、

好奇心の強い子供達は自分の好きなことだけ、

興味があることだけを選択しがちなのでは

ないでしょうか。



そのため、学校で習ったことすらも取捨選択し、

必要ないと判断して、覚えようともしない、

忘れてしまう。



最近の生徒達が、正論の如く声高に

言うようになった言葉があります。


「●●の知識(もしくは科目)は、自分には必要ない」

「こんな知識、大人になったら使わない」


私もそう思うこともありましたが、

それを公言したり、ましてや、

その言葉通りに行動することは

ありませんでした。



無意味で、理不尽だと思う中で、

勉強するしか能が無かったとも言えますが、

その勉強のおかげで、今迄生きていけることが

できました。



今の子供達を見て、一番恐ろしいことは、

その取捨選択した知識を、大人になって求められた時、

一から勉強しよう、勉強してみようと思わない、

そう考えないようになってしまうことです。



これからの日本が、専門知識のみを

求められる社会となっていき、

それで社会が成り立っていくようであれば、

もしかしたら、今の子供達の生き方・考え方が

正しいのかもしれませんが、

そういう未来になっていなかった時、

非常に苦労されると思います。



無駄かもしれない、必要ないかもしれないと思う

知識でも、一度思い直して、覚えてみる、

勉強してみるのもいい経験だと私は思います。



少なくとも、小中学校で習った計算、漢字の読書きは

今後どんな未来になっても、必要な知識だと思います。



知らないで困ることはあっても、

知っていて困ることはそうそうありません。



ぜひ一度、考えてみてください。