受験を考えてみる、思い出してみる


幼稚園、小学校から

私立校・中高一貫校に

入学されている方にとっては、

現実味のない話かもしれませんが、

そういう方“も”、中学・高校と

受験で入学されてきた方も、

受験のことを考えて、

思い出してみて下さい。



私立校・中高一貫校、

それも大学まで付属の

学校に通っていると、

どうしても、近い未来、

つまり大学進学までが、

当たり前のように、

用意されているものと

思いがちだと思います。



さらには、自分の能力を過信して、

有名な大学をちょっと受けてやろうとまで、

考えている方もいるでしょう。



もちろん、私立校・中高一貫校の教えを

きちんと守り、授業での内容を習得し、

さらには、勉強する習慣まできちんと

身につけている方にとっては、

ちょっと受けてやろうと言えるくらいの

レベルの学力、素養が身についている

かもしれません。



しかし、失礼ながら、

多くの私立校・中高一貫校生は、

内部進学する高校・大学の

入試問題“ですら”、合格ラインは

もちろんのこと、ほとんどの問題を

解くことができないでしょう。



それどころか、問題そのものや

答えを見てもちんぷんかんぷんで、

何が書いてあるかすら理解できない

という方も少なくないでしょう。



こう書くと、馬鹿にするなと

思われると思いますので、

そう思うのであれば、

今すぐ学校の図書館に行って、

内部進学する大学・高校は

もちろんのこと、自分が知っている

有名な大学・高校、ここなら行けそう

と思う大学・高校でも構いませんので、

実際に大学・高校受験の問題を

解いてみて下さい、



まだ“習ってない”ところがあるから

解けないという方は、自分がわかりそう、

できそうと思うところだけでも構いません、

やってみて、実際に丸付けをして、

その配点で採点して、残りの問題を

『学生時代の残りの年月、日数』で

解けるようにすることを

知ってみて下さい。



ほとんどの方は数点、多く取れても

50点が良いところだと思います。



そして、その点数で合格ラインに入れる

大学・高校などは、皆無だということを

知れるでしょう。



そのくらい、私立校・中高一貫校生と

受験生には基礎学力はもちろんのこと、

『受験』で必要な学力に、大きな差があります。



私立校・中高一貫校に受験で入った方は、

一年次の一学期にそのことを

感じ取れたことでしょうが、

二学期になり、『そのこと』を

すっかり忘れて、内部進学生と

同じようにふざけて遊びほうける

ようになる方が多いです。



これは中学でも、高校でも、大学でも、

同じ結果となっていると思います。



特に高校、大学と進んでからですと、

遊びや趣味の幅も広くなりますので、

よりその傾向が強くなっていきます。



大学まで進学してしまえば、

別に関係ないと思っている

かもしれませんが、

大学という最後の学生時代に、

留年などの失敗をしてしまうと、

その後の就職活動に影響してくる

ことになります。



中高生は、そんなこと、

大した問題じゃないと

思っているでしょうが、

大学生以降は『なってみてわかった』

だけでは済まなくなる問題が

多々出てくることになります。



そうならないようにと

書いてきてはおりますが、

毎年必ず、特に内部進学した方の

多くが、失敗します。



受験などによって、進路が分かれる

瀬戸際を経験しない私立校・中高一貫校生は、

どうしても自分の状況・状態が

よくわからないまま、進級・進学が

与えられるために、『与えられる』のが

当たり前と思い込みがちです。



そういった思いや勘違い、

気持ちや意識を一度払しょくする

ためにも、受験勉強や入試問題などに

触れてみて、考えてみることを

オススメします。