積み重なる結果


最終的に受験がある進学校生を軽んじて

言うつもりはありませんが、

進学校生、受験生と中高一貫校生とで

全く違うのが、「受験」があるかないかの

意識と経験の差です。



一回一回のテストを受けること自体は、

それほど差を生みませんが、それは、

その評価は、その知識は、最終的に

受験勉強の時に取り戻せばいいという

状況の進学生・受験生と

受験の無い中高一貫校生とでは

かなりはっきりと差が

“積み重なって”いきます。



中高一貫校では受験がない分、

授業も勉強も、「突き進みます」。



遅れる、置いてかれる方を

待ってはくれません。



進学校の場合でも、

授業は突き進みますが、

最終学年の際に、受験に向けて、

各個人個人の受験に合わせた

「復習」「再学習」の

選択科目・授業が用意されています。



だからといって、進学校生・受験生は、

定期テストは気にしなくてもいいと

いうわけではありませんが、

最悪「取り戻せる」可能性が

残されているというだけです。



ところが中高一貫校生の場合、

そうはいきません。



それどころか、もっと厳しい現実を

突きつけられることになります。



中高一貫校の、受験もなく

のびのびと勉強でき、

青春時代を謳歌できると、

良い面だけを楽しまれると、

中学時代であれば最終学年、

高校からは毎年、進級・進学の

天秤にかけられる、危うい面があることに、

気付くのが遅かった場合、

もうどうにもならないといった状況になる

可能性を秘めています。



中高一貫校生は、

この「積み重ねる結果・評価」に注目し、

通年での勉強計画、いえ、

進級・進学対策をしっかり

計画立てた行動が

必要になってきます。



この時期になっても、

自分はギリギリのところを

楽しんでいる、いかに楽して、

ズルく、最終ラインで、

進級・進学するかを試している、

あるいは“そんなこと”すら考えず、

与えられることに慣れすぎて、

どうせ進級・進学できるだろうと

タカをくくる方がおります。



同じ学校の友達や、他校の友達を見て、

一回一回の定期テストの受け方、

勉強の仕方、サボり方、生き方、

考え方が、自分と全く同じと考えて、

友達がそうしているから、

そう考えているからと、思っていると、

“自分”だけが、あるいは“友達と一緒に”、

進級・進学できないという状況に

なりかねません。



冒頭にも書きましたが、

中高一貫校生にとって、

定期テストは積み重なる

結果・評価となります。



二学期期末、学年末テストで

一発大逆転!なんて考えての

行動をしていると、

悲劇となりますので

注意して下さい。



本気で考えなければならないのは、

「通年・一年」を通して、

いかに「テストの点数」と

「平常点」を取り、「成績」として

評価してもらい、進級・進学の

状況・状態にもっていくかです。



受験とは違います。



一発逆転で、今までのこと

全て帳消しではありません。



この中間テストの結果が出てしまえば、

残り2回のテストで、何点取り、

進級・進学のために、「成績」を

どうするかを失敗が許されない

状況・状態で、受けなければ

ならないことを覚悟して下さい。



私見ではありますが、中高一貫校の

各学校、各先生の多くが、

“普通”に頑張れば、勉強していれば、

進級・進学は、問題なくできますよ

という真意は、宿題を出す・授業中

寝ないなどの“当たり前”のことをして、

テストで“半分”くらいの点数を、

キープできていれば、

進級・進学させますよです。



すでに“当たり前”ができていない、

“半分”が取れていない方は、

その“分”の挽回ができなければ、

“当然”進級・進学できません

ということが、含まれている

“真意”であることに気付いて下さい。



できるのが当たり前、取るのが当たり前と

考えている相手に、評価が出てから

泣いてすがっても、「助けようがない」のが

当たり前と返されてしまいます。



評価が出る前であれば、

助けられます、変えられます。



そうした意識をもって、

この中間テストを終えた方は、

期末テストに向かって、

まだ迎えていない方は、

“評価が出る”前なのですから、

評価が出るまで、ギリギリまで

頑張ってみて下さい。



評価が出てからは、

人は一気に厳しくなります。



当たり前や半分など、

クリアしなければならないことは

クリアして、さらにツケを支払って

おくことをオススメします。